債券利回りと債券価格の関係。りんごは決まった数の収穫が期待出来る禁断の果実。

債券投資

今回はすべて活字です。

目が疲れている方はブラウザバック推奨。

 

債券について考えてみました。

利回りが上がったり価格が下がったりします。

大規模金融緩和から初の利上げの世界ですからね。

大変興味深い社会実験です。

 

今後どのような流れになるのでしょうか。

 

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債券とは

債券とは、社会的に一定の信用力のある発行体が資金を調達する際に、金銭消費貸借契約類似の法律関係に基づく金銭債権の内容を券面上に実体化させて発行する有価証券のこと。

引用:wiki

 

債券について考えるのに債券をりんごの木で例えてみます

 

債券は発行時に決められた利息を発生する紙切れです。

≒りんごの木は毎年決まった数の果実を実らせます。

 成長はしないけど、決まった収穫を約束します。

 

利回りが上昇するとりんごの木はどうなるのでしょうか?

利回りが上昇すると収穫量が増えるとして考えてみます。

 

前提条件:私は1000円のりんごαの木を以前に買って保有しています。

     このリンゴαの木から果実が毎年5個収穫出来ます。

 

環境の変化①:1000円のりんごβの木から果実が毎年10個収穫出来ます。

       良種のりんごβが市場に出回り始めました。

 

私が保有するりんごαは相変わらず、毎年5個収穫が出来ます。

しかし、新種のりんごβは毎年10個収穫が出来ます。

交換するならば、りんごαの木が2本とりんごβの木が1本と交換しなければいけません。

つまり、時代遅れのりんごαの木は1本500円ででしか市場で売れなくなりました。

 

収穫効率の向上したりんごβが出回ることでりんごαの価格は低下してしまったのです。

(長期金利の利回りが上昇したことで、債券価格は下落しました。)

 

 

利回りが下落したらりんごの木はどうなるのでしょうか?

利回りが下落すると収穫量が減ると考えてみます。

 

前提条件:私は1000円のりんごαの木を以前に買って保有しています。

     このりんごαの木から果実が毎年5個収穫出来ます。

 

環境の変化②:1000円のリンゴγの木から毎年1個しか収穫で出来ません。

       悪種のリンゴγの木が出回り始めました。

 

私が保有するリンゴαの木から相変わらず、毎年5個収穫ができる。

しかし、新種のりんごγは毎年1個しか収穫できない。

交換するならばりんごαの木が1本とりんごγの木5本と交換できる。

つまり、りんごαの木は5000円で売れるようになりました。

 

収穫効率の悪いりんごγの木が出回ることでりんごαの価格が上昇しました。

(長期金利の利回りが低下することで債券価格は上昇した。)

 

 

債券は元本保証じゃないの?って聞こえてきました。

そうです、勘違いしてはいけないのは債券はいずれ償還されて現金化されます。

市場に持ち込んで売買しない限り元本保証です。

 

 

債券の償還までの期限について

債券には償還までの期間が決まっています。

例えば発行後1年で現金化するとか、10年で現金化するとかです。

そして市場に流通している債券は新品だったり古かったり色々あります。

 

もう一度りんごに例えることに挑戦してみますw

 

りんごの木も寿命を迎えた時にキャッシュに変身します。(無理やりw)

 

市場には若いりんごの木も老いたりんごの木もあります。同じ、りんごαでも、1年後にキャッシュになってしまうのと8年後にキャッシュになってしまうのが市場に出回っているとします。実はこれらの価格も異なるのです。

 

それは収穫が期待できるりんごの量がりんごの木の価格に反映されるからです。

後8回収穫出来るのであれば、その分若いりんごの木の価格が安くなります。若いりんごの木も老いたりんごの木も1年の収穫量は変わらない為、若いりんごの木がより利回りが高くなります。

 

逆の表現をすれば老いたりんごαは1回の収穫と1000円のキャッシュにしかなりません。先の短い老いたりんごは価格の上下が少なく短期債はリスクが低いのです。

 

だってだれも「1000円+1回の収穫分」よりも高く買いませんからね。(通常)

 

収穫効率が同じりんごαの木同士では若いりんごであれば価格は安いし、老いたりんごの価格は高くなってしまうのです。なので、債券の中途解約は元本割れすると説明されます。更に言えば将来の収穫の数が多ければ多いほどリンゴの木が安くなり利回りもどんどん高くなります。

 

 

大体は上記の組み合わせで債券価格と利回りの説明は出来ます。

 

お金に困った政府が大量に債券を発行する懸念がある時、利回りにどのような影響があるのでしょうか。

どのようなりんごの木が市場に流れてくるのかを考えてみましょう。新しい債券であれば若いりんごであることが想像できます。つまり、全体のりんごが若くなり、価格が低下し利回りは上昇します。

 

 

超長期債とか永久債はどんなりんごの木なのでしょうか。

きっと50年以上収穫が期待できる長生きなりんごの木だろうと思います。長生きなりんごの木は将来の収穫回数が多い為、価格は安く、利回りは自ずと高くなるはずです。

 

 

中央銀行が国債の買取を宣言した際にはリンゴの木にはどのような影響があるのでしょうか。

中央銀行がりんごの木を値段も気にせずに買い続けます。収穫効率を気にせずに年間決まった額を買い続けるので市場には割高なりんごの木であふれてしまいますね。つまり、価格が上昇し、利回りが低下します。

 

 

インフレ懸念がある場合、りんごの木にはどのような影響があるのでしょうか。

インフレ進行時はインフレ耐性のある資産が選好されます。ではりんごの木はインフレ耐性があるのでしょうか?

インフレ進行時は通貨価値が下落し、物価が上昇します。

今回は債券をりんごの木に、利息をりんごの果実に例えています。

つまり、インフレ進行時にはりんごの果実価値は下落することになりますので、将来の収穫分の価値が下落してしまえば、りんごの木はインフレ耐性に強いとは言えないです。その為、りんごの木は売却され価格が下落し利回りが上昇します。

 

*注記

りんごの木を例に債券価格と債券利回りの説明を試みてみました。

ですが、これらはあくまで個々の事象を個別に比較しただけです。

実際には1000円しか現金化されないりんごαの木を5000円で買うことはありません。

 

 

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株式はどんな木なのでしょうか。

債券は収穫量が約束されたりんごの木でした。

株式は成長して収穫量が増えるかもしれない桃の木だとして考えてみます。

 

株式は景気に左右されるが、株主に対して企業の儲けを還元します。

≒桃の木は気候条件に左右されるが、幹が太くなれば収穫量が増えます。

 

桃の木は長期的に成長を続けてきた実績があります。しかし、リスクとして気候が良く桃の幹が太くなることもありますが、場合によっては短期的に果実を収穫できないこともあります。

 

債券・株式・実体経済の関係

これらは単独ではなく相互に影響しあっていることを理解しなくてはいけません。

決まった収穫が期待できるりんごが増えた場合、桃の木の価値はどれほどあるのでしょうか?

 

大袈裟に言えば、決まった収穫が年率6%であれば桃の木になんて誰も見向きもしなくなるのではないでしょうか。

 

そして本来、金利は実態経済のブレーキに当たります。

借り入れコストは全ての資本活動のコストですからね。

 

もし景気がどんどん良くなって金利も順調に上昇した場合、りんごの木から簡単に多くの果実が収穫が出来るようになります。もうりんごだけで良いやってなるかもしれません。だってリスクが無いのに収穫が多いのです。きっと私達の遠い祖先も恵まれた地域にいた猿はその恵みを享受し、恵まれない猿が智恵を絞って努力を重ねたのだと思います。

 

本来、金利が上昇することは良いことです。しかし、いつか桃の木を誰も見向きもしなくなってしまうかもしれません。ですが、必ず桃の木は成長します。私のような素人は見捨てずに大事に育てていくことが重要なのだと思います。

 

 

では、また。

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