どーも、のぶです。
今回は日本で有名な米国株価指数の一つであるダウ平均株価に注目してみます。ダウ平均株価はマスコミ向け指数ですが、その知名度は抜群です。時代に合わせた銘柄選定もあり非常に親しみやすいのが大きな特長です。
ダウ平均株価について丁寧に調査されたはちどうきゅうどう氏のブログを勝手に紹介させて頂きます。世界有数のブルーチップであるダウ30構成銘柄ですら普遍ではなく、適宜変更された歴史がわかりやすく纏められています。
ダウ平均株価よりもSP500が米国株式指数としてより一般的です。それはなぜかというとダウ平均株価は株価の合計を平均したもので、SP500は時価総額加重で指数化した算出方法に違いがあるからです。ダウ平均株価は株価の大きさを考慮していますが特に見た目以上の意味はありません。見た目で上がった下がった程度です。一方でSP500の時価総額加重であれば会社の規模が反映される為より経済活動に近い指数となります。
故に機関投資家達はダウ平均株価ではなくSP500を参考にしています。
マスコミ向けのダウ平均株価ですが日本では多くの投資信託が設定されています。内容もよく見てみましょう。
ダウ平均株価に連動する投資信託とETFは?
- 大和ifree NYダウ・インデックス(以後ifree)
- Oneたわらノーロード NYダウ(以後たわら)
- SMTダウ・ジョーンズ インデックス・オープン(以後SMT)
- eMAXIS NYダウインデックス(以後MAXIS)
- 日興インデックスファンドNY30ファンド(以後日興)
- SPDR DIA(海外ETF)(以後DIA)
他にもヘッジ付きとか色々有象無象ありましたがとりあえずこの6種について見てみましょう。
ダウ平均株価に連動する投資信託及びETFの概要
商品名 | 経費率 | 資産額 | 設定 |
ifree | 0.243% | 1,905百万円 | 2016/9月 |
たわら | 0.243% | 379百万円 | 2017/3月 |
SMT | 0.54% | 3,971百万円 | 2013/11月 |
MAXIS | 0.648% | 4,532百万円 | 2013/8月 |
日興 | 0.6696% | 1,300百万円 | 2014/4月 |
DIA | 0.17% | 16,329百万ドル | 1998/1月 |
まず、海外ETFの歴史がとても長いですね。さすがのステートストリートです。歴史の長さが資産額にも表れていて安定的な運営がされていたことを伺わせます。
経費率に関してはピンキリですね。最近の投資信託の信託報酬は大分低下しており期待させてくれます。ただし、投資信託に関しては見えないコストが大きいので注意が必要ですけどね。
ダウ平均株価に連動する投資信託とETFのパフォーマンス
商品名 | 3か月間 | 6か月間 | 1年間 | 3年間 |
ifree | – | – | – | – |
たわら | 1.1% | 27.8% | – | – |
SMT | 1.18% | 27.95% | 18.72% | 13.6% |
MAXIS | 1.06% | 27.62% | 18.31% | 13.0% |
日興 | 1.07% | 27.6% | 18.29% | 12.4% |
ベンチマーク | 0.72% | 26.75% | 16.49% | 11.4% |
- ベンチマーク(円建)は配当を含みません。
- 分配金は出さずに投資信託内で再投資します。
- 2017年3月末時点
商品名 | 3年間 | 5年間 | 10年間 | 設定来 |
DIA | 10.43% | 11.95% | 7.92% | 7.51% |
ベンチマーク | 10.61% | 12.15% | 8.1% | 7.68% |
- ベンチマーク(ドル建)は配当を含みません。
- 分配金は毎月出します。
- 2017年3月末時点
そして利回り推移です。だいたい2%~2.5%ぐらいですかね。すごく見辛いですがw
どうでしょうか。
皆さんはどのような感想を持ちますか?投資信託はベンチマークが配当込みじゃないからわかりづらいですけどね。ベンチマークの意味が無いじゃないか。
- 信託報酬の差はまだよくわからない。
- 最も経費率が安いたわらの6か月間のパフォーマンスが最も良いとは限らない。
- 投資信託で3年間分配金再投資した結果、ベンチマークに対して年率1~2.2%程度上回っている。
- ETFは20年間近く運用してベンチマークに対して0.17%と経費率の通り劣後した。
- ETFは買付時と売却時に売買手数料と為替手数料が発生する。
- ETFであれば税金が一部だけ、ちょびっとだけ取り返せる。
この分は事実ですね。
この後は私見です。
- 一部の投資信託は分配再投資の効果が見えない経費率でほとんど相殺されてしまっている。
- ETFは経費率が安い為、運用期間が長い程、手動積立だが効果は高そう。ただし、NISA等の活用が必須。
- そんな大した差はぶっちゃけ無い。
ですが、細かい計算はしていません。
投資信託とETFの大きな違いは手間にあります。自動で買いつけることができる投資信託は多少経費率が高くても補って余りあるメリットです。投資信託もETFもどちらでも素晴らしいリターンであったことに違いはありません。
もう少し時間たったらもう一度見てみましょう。この程度の期間では分配再投資のメリットが見えないですね。
さいごに
様々な金融商品が低い経費率で購入できるようになりましたがその違いはもはやどんぐりの背比べかもしれません。ご自分にあった購入方法で投資されることをお勧めいたします。
ちなみに、冒頭ではダウ平均株価のことをこけに致しましたが現時点ではSP500をアウトパフォームしています。
SPYの10年間リターン:7.42%
DIAの10年間リターン:7.92%
指数がどのような成り立ちかどのような算出なのかはリターンに大した影響は与えないのかもしれませんね。ちなみに他にステートストリートが供給するお勧めのETFに連続増配ETFがあります。
SDYの10年間リターン:8.01%



では、また。
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