どーも、のぶです。
私が素人投資家として素人投資家に推奨する投資方法は3つあります。
- 代表的な株価指数であるSP500に投資する、良くも悪くも最も普通の投資。
- 株主への信頼が厚い連続増配株へ投資する、インカム・キャピタルゲインの2兎を追う投資。
- 不人気な高配当ディフェンシブ銘柄へじっくり投資する、インカム重視の高配当戦略。
そして、投資方法は分散・積立・長期を前提としたETFを用いた投資です。毎月2万ずつ買い続けるだけでできる簡単投資です。あくまで素人投資家が長期間運用出来るケースですけどね。

手元に唸る程現金がある方はどうぞリスクを取って好きに投資して下さい。
1,2,3は別に記事にさせて頂いていますので興味があればご参照下さい。



連続増配ETF,投資信託比較-VIG,SDY,三井住友TAM-SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン
今回は連続増配株に投資できるETFと投資信託を比較致します。
比較対象はETF代表のVIG,SDYと投資信託代表の三井住友TAM-SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン(以後SMT貴族)です。
これらはすべてベンチマークの設定が異なります。
ETFや投資信託を比較する際には必ず確認して下さいね。
ベンチマークの確認(VIG,SDY,SMT貴族)
VIG:NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス
大型株を中心に10年以上の連続増配実績を持つ銘柄で構成されます。時価総額加重の為、企業規模が大きい程、若しくは成長期待が高い程多く組み入れられます。
SDY:NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス指数
大型株を中心に20年以上の連続増配実績を持つ銘柄の内、利回り上位60社で構成されます。配当加重方式の為、配当を多く支払う銘柄程、多く組み入れられます。REITも含めることは賛否あるかもしれません。
SMT貴族:SP500配当貴族指数
SP500に採用される大型優良企業から増配年数が25年以上の銘柄を選別した素晴らしいパッケージです。ウェート付けは等金額方式の為、銘柄毎に純粋な分散が可能となります。
尚、SP500高配当貴族指数はティッカー「NOBL」として米国で取り扱いがありますが、日本ではありません。個人的にこういうキラキラティッカーは好きです。日本に無いのが無念です。
ベンチマークを確認した結果
全ての項目で違う設定でした。最早全く違うインデックスと言っても良いかもです。ですが、せっかくですから検証を進めてみましょう。
ベンチマークとの乖離およびリターン
商品名 | 経費率 | 6か月リターン | 10年間リターン | インデックスリターン | 乖離率 |
VIG | 0.09% | – | 6.96% | 7.08% | -0.12% |
SDY | 0.35% | – | 7.97% | 8.28% | -0.31% |
SMT貴族 | 0.594% | 16.37 | – | 17.09 | -0.72% |
SMT貴族はお話になりません。なぜ6か月間ででここまで乖離するのでしょうか?本当にベンチマーク通りの運用を行っているのかさえ疑わしい水準です。運用報告書を見ても実際にかかった経費についてなんの記載もありませんでした。つまり、ガバガバガバナンスの為、投資不適格です。ベンチマークを大幅に下回った挙句、その原因さえも開示していないのではお話になりません。
経費はかかるが優れたベンチマークで大きなリターンが得られるのであれば私は手のひらを返しますけどねwもしくは購入すれば報告書が入手できるかもしれませんけどね。
さて、この時点で、私の独断と偏見によりSMT貴族は検討対象外です。
もう少し運用期間が長くなった時にもう一度比較してみます。
VIGとSDYのリターン及び配当成長について
連続増配株に投資を絞ることでインカム・キャピタルゲインの2兎を追うことを目指しています。過去に投資した結果現在どのような成長があったか確認してみましょう。
購入日:2007/4/18(リーマンショック前)
リーマンショック前に1株だけ購入とします。再投資は考慮しません。
実際は積立だと思いますが、10年後のリターンを想像しながら積み立てれば発注ボタンをポチる度にニヤニヤすること間違いなしです。
VIGのケース
- 株価:88.73$$←55.51$(+37%)
- 配当金:1.84$←0.712$
- 利回り:3.3%←1.3%(購入時からの利回り)
SDYのケース
- 購入金額:86.94$←63.94$(+26%)
- 配当金:2.8$←1.32$
- 利回り:4.4%←2.01%(購入時からの利回り)
配当再投資を考慮せずにたった一回の購入でこのような結果になりました。これはポチる度にニヤニヤすること間違いなしですね。ですが、この発注の後、リーマンショックが待ってます。将来は何が起きるかわからないですね。
今回は一回の発注にフォーカスしましたが、投資の基本は積立です。このポチポチを継続的に行うことで評価額も配当金も雪だるま式に大きく成ることでしょう。将来、リーマンショック級の暴落があっても安心です!(本当か?)
VIG,SDYのリターン比較
これは株価のリターンです。配当再投資込みではどうでしょうか。
VIG
- 3年間リターン:8.48%
- 5年間リターン:11.38%
- 10年間リターン:7.59%
SDY
- 3年間リターン:11.36%
- 5年間リターン:14.04%
- 10年間リターン:8.01%
IVV
- 3年間リターン:10.32%
- 5年間リターン:13.26%
- 10年間リターン:7.42%
配当込みであればSDYが上回りましたね。ですがどちらも10年間ではSP500を上回っており素晴らしい結果です。
VIGとSDYの比較について
ここまで色々比較を試みてみましたが、インデックス以外に決定的な違いは見つけられませんでした。パフォーマンスは若干SDYが上回る程度ですね。こうなってしまえば基本に立ち返ってインデックスの好みで選ぶしかありません。HDV,VYM比較と同様ですね。

VIGの言い分
- 企業規模若しくは成長期待の大きい企業に多く投資したい。
- 経費率が低いことに越したことは無い。
- 増配年数は10年で十分、逆に言えば今後の増配年数に期待をかけたい。
- 増配年数は長ければ良いものではない。インフレ率に劣る増配をしても魅力は無い。成長性も織り込むべきだ。
- 銘柄数は200弱。分散は大事だ、今後はなにが起こるかわからない。
SDYの言い分
- 企業が支払う配当金が大きい企業に多く投資したい。
- 成長期待が高い銘柄は出来れば避けたい。地味でも株主を裏切らない企業が好きだ。
- 増配年数は長いほど、経営者と株主の信頼は大きい。
- 銘柄数は60。分散はこれで十分。利回りの高さで銘柄を選別するから余計な分散は必要ない。
- 利回りで選別することで値上がり余地を見込むことが出来る。
こんな感じですかね。
やはり、随分違う印象になります。
過去10年のパフォーマンスでは甲乙付けがたい名勝負でした。
あなたはどちらの言い分を持ちますか?
では、また。


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