SDYは米国株式の内、20年以上連続増配実績のある銘柄のうち高利回りの上位100社ぐらいで構成されています。配当加重ETFなので、配当利回りが高い上に配当支払いが多い銘柄が多く採用されます。
つまり、SDYは配当を継続して支払うことが出来る強固なビジネスを保有する企業を対象に、確かな現金配当支払総額に対して不確かな投資家の期待(時価総額)が上回ればアンダーウエェイトし、期待(時価総額)が下回ればオーバーウェイトするETFです。
リバランスは年に一度行われ、連続増配が途切れず、株価が更に下落し配当利回りが上昇すれば買い増しされ、株価が上昇し利回りが下落すれば利益確定されます。ETF内のキャピタルゲイン税は発生しない為、ETFとして理想的な指数に見えますね。
もちろん、連続増配株の利回りが上昇するってことは連続増配が途切れる可能性もありますけどね。そこは20年連続増配の地力を信じましょう。一時的な不人気株に投資をすることが投資家の利益につながります。
第1章 ETFとは? | トウシル 楽天証券の投資情報メディアETFはエクスチェンジ・トレーデッド・ファンドの略で、そのまま訳すと「取引所で取引される投資信託」という意味です。 米国で最初のETF(上場投資信託)はSPDR S&P500 ETF(SPY)で、1993年に上場されました。 そ…米国ETFはETF内のキャピタルゲイン税が発生しないので銘柄入れ替えに伴う不利益は発生しません。
個別にSDYの記事は上げています。ご興味があれば是非どうぞ。

【SDY】米国高配当貴族ETFの株価・分配金・増配率の推移
直近の抜粋です。
SDYの直近株価推移
SDYの分配金推移
SDYの分配金利回り推移
SDYの増配率推移
【SDY】米国高配当貴族ETFに関する所感
配当支払いの大きさにばらつきがあるので増配率にもムラがありますが、今回の配当も前年同期比で上回っており順調な配当成長をしています。連続増配実績に着目したクオリティの高い銘柄ですが、採用銘柄は配当利回りが高い為、バリュー寄りとも言えますね。
長期金利の上昇によるSDYの下落は、他指数より大きいですが以下トータルリターンの比較をご覧下さい。
緑がSDY、水色がVIG、橙色がIVVです。10年ぐらいのスパンで見ればまだセーフです。(何が?)
何某かのバリューに注目する場合は、株価の下落を気にする必要はありません。気にしなければいけないのは適切なリスク許容度を保てているかどうかです。これらのETFに投資していれば10年で2.5倍になっているので、ややもすると大きすぎるリスクを背負っている可能性があります。まさにうれしい悲鳴ですね。

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