どーも、のぶです。
配当と自社株買いについて整理致します。
タイトル詐欺と言われる前に言います。
前書きが今回長くなります。
配当とも自社株買いとも関係無い話ですがご了承ください。
日本株と米国株の違い
私に起きたパラダイムシフトのお話をさせて頂きます。
私の初めての株式投資は個別日本株でした。
ちなみに、初めて買った株は日本郵船と三菱UFJでした。
2014年10月のことです。そして異次元緩和でした。
あっという間に資産が1.5倍になり興奮したことを覚えています。
50万円ぐらいですけどね。その後はスイング投資で遊んでいました。
米国株に興味を持ったきっかけはSBI証券で外国株の特定口座です。そこで色々と勉強がてら海外のチャートを眺めている内に気付いてしまったのです。
2016年4月頃にNYダウが形成した教科書のようなダブルボトムを見た時でした。このチャートはまさに当時見たチャートです。30年の長期間のチャートです。とても大きな衝撃がありました。下の青い線が日経平均で緑がNYダウです。わざわざ労力をかけてスイングトレードする必要がないことに気づいたからです。では、この美しいダブルボトムの後、どうなったのでしょうか?
ご覧の通りですね。(結果論)
日経平均がどのような動きがあったかはこのチャートではもはやよく見えません。
米国株は資産インフレが程よく進んでいることがわかります。一方で日本株はデフレの泥沼です。今後はどうなるかはわかりませんけどね。
そしてもう一つ驚いたことがあったのは配当と自社株買いに対する姿勢です。
株主に対す姿勢と言っても良いです。
米国株の配当と自社株買いについて
まずは米国株の配当と自社株買いの状況を確認してみましょう。
SP500の配当金(dividends)と自社株買い(buybacks)と営業利益(operating earnings)の過去20年の推移です。
このグラフから読み取れることは何でしょうか?
- 配当金の伸びは営業利益の変化に対して緩やかです。
- 配当金のブレは小さいです。
- 自社株買いの規模は上下に大きくブレがあります。
- 実は営業利益が5年間伸び悩んでいる!!EPSの成長は自社株買いによるものです。
- 配当金と自社株買いの合計が営業利益を超えたら100年に1度の金融危機が起きた。なお、再び超えた模様。
こんな感じですかね。
これらの結果から米国株と配当・自社株買いの特徴は下記の通りです。
- 配当金を継続して支払うことが経営者の嗜み。もし、減配をするようなことがあれば経営者失格である。それはSP500の不況時も配当金がわずかしか減っていないからです。
- 自社株買いはボーナスです。多く儲けた分は多く株主へ還元します。事業環境によっては営業利益よりも多い金額で自社株買いを実施します。ですが環境が悪化すればその分、自粛します。
つまり、配当金の大きさこそが最もわかりやすいなファンダメンタルだと私は思っています。自社株買いは今後は多少減るかもしれませんがそれは仕方無いことです。米国企業は誠実に株主と向き合ってくれます。株主優待で濁すことはしません。誠実(現金)に対応してくれます。
米国株の株主還元利回り
株主還元利回り=配当利回り+自社株買い利回り
このグラフから読み取れることは何でしょうか?
- リーマンショック直前の山は鋭いですね。まさに急激に膨らんでいるように見えます。一方で今の山は3年ほど高止まりしています。株主還元利回りもずーっと停滞しています。減税による将来の利益期待が剥落したことが短期的に心配ですね。ですが、長期金利が上がらない限りは調整局面はいつでも買いだと判断できます。
- 配当利回りは大体2%です。面白いですね。程良いインフレ率はやっぱり2%なんでしょうか。この傾向はどこかでゲームチェンジがない限りは継続するでしょう。しかし、ゲームチェンジの引き換えになるのはなんでしょうか?超長期国債の発行が個人的に怖いです。だって、米国債が5%の利回りだったらお金の流れが変わりそうですよね?ですが、そんな誰でもわかるような所以外でゲームチェンジされることが世の常です。

米国企業の株主になることとは
過去20年の配当と自社株買いの歴史を見てみました、いかがでしたか。配当利回りをファンダメンタルとすれば米国株投資の垣根はぐっと低くなります。株主責任を問われて増資するようなことも少ないのです。株式を買えばビジネスに参画して配当金を積み増すことができるので、米国株投資はとっても簡単だと思います。
株を買ったことない人は想像して見て下さい。KO(コカコーラ)とかいう黒い水を売る会社があります。ちなみにコーラはアメリカ人にとって生活必需品の分類だそうです。今なら4700円で1株買えます。1株買ったら年に156円の配当金(税抜)がもらえます。KOの株を買うことで黒水ビジネスに参画して配当金を得る資格が手に入るのです。
KOを経営するわけでも、製造するわけでも、営業するわけでもなく資本提供するだけです。ただし、これがリスクなんですけどね。ですが、配当金に関して上記のように安定して企業が積み増してきた背景がありました。
気をつけたいこと
私は素人投資家を自称し、高配当戦略でETFを買い増しています。これは過去の歴史にならえば間違いなくお金持ちになる方法の一つです。しかし、今を生きる私たちは常に時代の淵に立っています。どこでどんな新時代が始まるのかは誰にもわかりません。サマーズの長期停滞論なんてのも流行りました。


私はどんなにまことしやかな話があろうと、「あんぽんたん」でも「真の米国株投資家」でもなく素人投資家としてETFを買い続けようと思います。今後色々不安になることもあろうかと思いますが、仲間がいると思うと心強いですねw


グラフ見て何か気づいたことがあれば是非共有させて下さい!
では、また。
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