新興国資産は割安なのか?(2018/11/4)

新興国投資

先進国株式に先行し下落している新興国株式は果たして割安なのでしょうか?

今の状況を確認してみましょう。

VWO 5年間推移

これは代表的な新興国株式指数の一つであるVWOの5年間推移です。行ったり来たりと繰り返しています。株価が下落しているので指標を見ても割安です。

VWO 指標

ちなみにこれが米国株式です。

VOO 指標

まぁ、これでわかるのはPERとPBRだけですけどね。

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債券利回りから考えてみる

今年のテーマは金利動向と当ブログでは捉えています。そこで新興国株式ではなく、新興国社債の利回り5年間推移を見てみましょう。

新興国社債利回り

これは債券利回りですから利回りが上昇すれば、債券価格は下落します。また、利回りが下落すれば新興国社債の価格は上昇します。この債券利回りは企業のデフォルトリスクを織り込む為、新興国企業にとって環境が悪化することで利回りは上昇します。特に2018年に入ってから一方的に利回りが上昇していますね。

では次に、信用リスクの無い国債利回りスプレッドを見てみましょう。このスプレッドを見れば無リスク資産に対して、投資家が新興国社債に投資して得られる追加の利回りを知ることができます。

新興国社債 OAS

おおよその形は似ていますがよく見てみれば印象は随分と変わります。米国債利回りは上昇し、新興国社債利回りも上昇しましたが、まだまだスプレッドは小さいです。新興国社債の評価はまだまだこの数年間で比べても高いところで推移しています。それは株式の評価もたいして変わらないでしょう。

米国社債のスプレッドはどの程度なのか

米国社債スプレッド

参考に米国社債のスプレッド推移です。米国債に対してわずかな上乗せ利回りしかなく、2014年頃のスプレッドに近いです。いかに今の米国企業の株価が高いのかということもわかります。

不況時の新興国社債スプレッドはどのくらい開くのか

では新興国社債の上乗せ利回りの推移をもっと長期で見てみましょう。

新興国社債スプレッド 推移

前回の景気後退局面は深刻なものでしたが、利回りは急騰しリスクの高い債券が投げ売られた様子がわかります。もし、新興国の危機が再び起きた時はどのくらいまで上がるのでしょうか。前回と前々回の動きは随分違いますね。まぁ、前々回はITショックですからね。

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新興国株式は割安なのか?

新興国社債のスプレッドはまだそこそこ高いというのが見立てです。スプレッドが米国社債並みに低くなることは考えにくく、今後も金利が上昇するならばスプレッドは拡大を続けることでしょう。

ただし、金利が下落する時こそが新興国資産への投資を開始するポイントとなります。どうやら来年も金利動向がテーマになりそうですね。

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