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債券投資の本懐

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今日は債券投資について纏めておきます。

長期投資において最も期待リターンが高い資産クラスは株式でした。では、本当に株式資産だけを握っていれば良いのでしょうか?きっと答えは違うはずです。なぜならば、株式の暴落は歴史の必然でいつかきっと起こることだからです。

ま、いつが天井でいつが底なのかがさっぱりわからんのですけどねw



まずは債券ってなんだ?

債券とはつまり借金を証券化した金融商品です。国の借金、企業の借金、個人の借金を将来の返済に対して利息付きで証券化したものです。では、個人投資家にとって債券投資で得られるものはなんでしょうか。 

  • 利息
  • 経済成長に対するヘッジ

債券に投資する投資家には様々な思惑がありますが概ね上記と成るはずです。又、債券は将来価値がデフォルトしない限り確定している為、非常に理性的な価格決定がされていることも大きな特徴です。では、具体的に債券価格の変動について確認してみます。 

債券価格の変動要因

  • 期待成長率
  • インフレ率
  • 発行元リスク

 この三つです。

期待成長率

債券とは借金です。国も企業も個人も同じですが借金をする際には完済することを前提とします。そうでなければ誰もお金は貸しません。なので、その借金を利息付きで完済しても継続性があるかどうかを債券投資家は考えなくてはいけません。例えば、100円の借金を借りて1年後に105円で返す場合、100円の元手で105円以上の儲けが無い限り借金をする意味がありません。逆に言えば1年後に100円を106円に成長させる事業があれば、いくらでも借金をこさえて1円の利ざやを稼ぎ続けることが出来ます。つまり、期待成長率に金利が近づく性質があることから、期待成長率が上昇することで金利が上昇し債券安を招く結果となります。なお、期待成長率を上回る金利高は継続性がありません。高すぎる金利では誰もお金を貸さず、借りないからです。これが債券価格が理性的に決まると言われる所以です。

インフレ率

債券は期日に決まった金額で現金化されます。なので債券投資家はインフレ率も織り込んだ価格で債券に投資します。例えば、100円の債券が1年後に105円となれば5%の利回りが確保できていますが、円が強烈なインフレに見舞われて100円だったクッキーが105円でも買えなくなってしまうとその債券投資は失敗したと言わざるを得ません。クッキーでも買っていた方がマシです。つまり、インフレが進行していればもっと安い債券に投資しなければならない為、高インフレは債券安を招き金利が上昇します。

発行元リスク

債券は借金を証券化したものです。なので、借金を返済できない可能性を債券投資家は織り込んでいます。つまり、発行元の信用が失われた場合、債券安となり金利は上昇します。信用力の強さは国の借金>企業の借金>個人の借金の順の為、金利の大きさは個人の借金>企業の借金>国の借金の順になります。

債券高の要因

冒頭にも似た項目を列記していますが、債券高となる要因は以下となります。

  • 経済成長率の低下
  • 期待インフレ率の下振れ
  • 発行元リスクの低下 

なんとなくわかっていたことだと思いますがこれらが株式ヘッジとなる所以です。債券投資を行うことで景気後退懸念やデフレ懸念に対する株式下落のヘッジとなるのです。

ポートフォリオの構築にあたり、債券とゴールドへの期待役割はどのように異なるのでしょうか?どっちも景気悪い時に上がるんじゃないの?

経済成長率が低下することで債券高・ゴールド高となります。なので景気が悪い時に上昇することは債券・ゴールドで共通します。一方でゴールドと債券の価格変動の違いは期待インフレ率に対する挙動の違いがあります。高インフレであれば実物資産であるゴールドは価格上昇となりますが、債券は高インフレによる通貨の減価が織り込まれる為、債券安となります。

もっと言えば、通貨を毀損させるのはインフレであり金融緩和の為、金融政策として発動される金融緩和はゴールド高・債券安を招き、値動きが異なることになります。

つまり、じわじわと景気が悪化し、成長率が低減していく場合は債券高となりますが、急激な金融収縮や株式市場の暴落が発生した場合にはFRBが物価安定化を目的とした金融緩和を行うことでゴールド高となります。

今後、株高・ドル高・金利高となった際には、債券とゴールドのどちらに投資すべきか考える必要がありますね。

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債券投資の本懐とは

株式投資は経済成長に対する投資であり、債券投資は景気後退に対するヘッジであり、ゴールド投資はドル(株式・債券)に対するヘッジになります。債券投資の本懐とは債券を安易に値動きがまったりな安全資産だと考えて投資せず、今後のボラリティが高まるであろう局面で株式を買う為の購入原資として有効活用することです。その本懐を全うできた時、投資家のパフォーマンス向上に大きく寄与すると思います。

まぁ、素人投資家的には長期的な株式へのインデックス投資だけで十分な資産形成になるんですけどね。経済とか興味無いよって方にも債券投資は関係無いことです。むしろ、余計に市場参加者に振り回されるだけかもしれません。

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