日本株を対象として、高配当を謳うETFの比較をします。
- 1478-iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF
- 1489-日経高配当株50ETF
- 1577-日本株高配当70ETF
それぞれの個別の紹介は別記事にしてます。



1698については、、ごめんなさい。
RIETを含む為、比較検証の対象外です。
1478,1489,1577の概要
コード | 1478 | 1489 | 1577 |
---|---|---|---|
名前 | ISMSCIジャパン 高配当利回りETF | 日経高配当株50ETF | 日本株高配当70 |
経費率 | 0.19% | 0.28% | 0.32% |
利回り | 約3% | 約3%(指数利回り) | 約2.3% |
銘柄数 | 34 | 50 | 70 |
ベンチマーク | MSCIジャパン 高配当利回り インデックス | 日経平均 高配当株50指数 | 野村日本株 高配当70指数 |
加重方式 | 時価総額加重 | 配当加重 | 等金額加重 |
さーて、並べてみました。
でも、実績での比較は大した意味がありません。
だって、まだ実績がほとんどありませんからね。
なので、恒例のベンチマークでの比較をしてみましょう。
実績での比較が可能になるのは3年後か5年後かw
1478-MSCIジャパン高配当利回りインデックス
1.配当利回りの質に関するスクリーニング
- 配当性向が正。無配や収益マイナスを除外。
- 銘柄数ベースで配当性向トップ5%は除外。収益と配当のバランスを確保し、配当金の下落リスクを除外。
- ROEや負債/自己資本比率、直近5年の収益変動性から算出するクォリティ・スコアが負の銘柄は除外。
- 1年間の株価パフォーマンスがマイナスである銘柄群の下位5%を除外。市場が長期的に織り込んだリスクを勘案します。
2.残った銘柄から、MSCIジャパン等の元指数の配当利回りの130%を超える利回りの銘柄を選択する。
3.時価総額ウェイト(最大5%ウェイト)キャパシティを確保することと、回転率の抑制が理由。
4.リバランスは5月末と11月末の年2回

1489-日経平均高配当株50指数
日経平均採用銘柄を対象に予想配当利回りランキングを作成し、下記1.〜3.の優先順位で利回りから高い順で50銘柄を採用します。
- 予想配当利回りが25位以内の銘柄
- 現在採用銘柄で予想配当利回りが100以内の銘柄
- 未採用銘柄
但し、期末予想が無配となったり、株価が著しく低下すると採用されず、既に採用されていた場合には臨時に除外とします。
ウェートについては予想配当利回りに流動性を考慮した比率とします。(予想配当利回り×下記比率)ざっくり言えば1年間の平均売買代金が高ければ多く採用され、低ければ少ない比率で採用されます。

1577-野村日本株高配当70指数
- 今期予想配当利回りが高い日本株70銘柄に集中投資する。
- 配当継続性に考慮して、過去3年間に経常利益がマイナスとなったことのある銘柄は組み入れ対象から除外する。
- 予想配当を定期的にモニタリングし、予想配当がゼロとなった構成銘柄は期中に除外して今期予想配当利回りが高い銘柄で補完する。
- 浮動株ベース時価総額や日次平均売買代金が小さい銘柄を組み入れ対象から除外する。
- 構成は全て等金額の為、1銘柄に対して約1.4%となります。

1478,1489,1577の違い
まず、共通点についてです。
採用銘柄の基本的な順位は予想位配当利回りの上位から選出されていることが共通点でした。
以下が特有の条件になります。
「1478-MSCIジャパン高配当利回り」の特有条件
- 配当の質を考慮し、減配や無配転落のリスクを排除している。
- 時価総額荷重でウェート付けをしている為、企業規模に応じて採用比率も大きくなります。
- 採用銘柄数は30で少なめ。
「1489-日経平均高配当株50指数」の特有条件
- 配当荷重でウェート付けを行い配当の大きさ・流動性に応じて採用比率が大きくなる。
「1577-野村日本株高配当70指数」の特有条件
- 予想配当利回りで採用するが過去3年間に経常利益がマイナスだったら除外する。
- 等金額加重の為、すべて約1.4%の比率とする。
- 採用銘柄数は70で多め。
日本株高配当ETFのインデックスを比較してみて考えてみよう
それぞれインデックスごとの特徴がありました。
1478はただの高配当ではなく、増配余地を残す好配当ETFである為、資産形成を目指す運用に向いています。また、1577は当金額加重の為、個別株のリスクを排し基準価額の上昇にも期待した運用を目指すことができます。
1489はこれらの高配当ETFの中でも最も大きい高配当のエクスポージャーを得ることができます。常に高い分配金利回りを期待できる為、インカムを期待する運用に向いていますね。
目的に応じた使い分けが必要になります。
また、高配当ETFではありませんが、日本の連続増配株に投資できる「1494-One高配当日本株」もお勧めします。景気サイクルに左右されない強固なビジエスに投資し、中長期的な配当と株価の成長を期待することができます。

後発ですが1651も1489に近い運用ができます。利回りの高さは1489が上回ると思いますけどね。

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