【1494】One ETF 高配当日本株に投資することで日本の配当貴族にまるっと投資することができます。配当貴族とは安定した配当を支払い続けることができる景気変動に強いビジネスモデルを有している企業です。
これは期待できそうですね。早速内容の確認をしてみましょう。
【1494】One ETF 高配当日本株の概要
コード 1494
インデックス S&P/JPX配当貴族指数
信託報酬 0.28%(税抜)+その他
品貸料 品貸料の54%(指図があった場合)
商標使用料 0.06%
利回り 2.58%(2017/4/28時点)
加重方式 配当加重方式
ちょっぴり経費率が高い気がしますが許容範囲内でしょう。米国の配当貴族に投資できる「NOBL」の総経費率は0.35%ですからね。「1494」に関しては信託報酬と別に貸株料の半分がカツアゲされるようです。
通称がミスリードを起こす予感がしますね。このETFも高配当ETFと呼ばれていますが、インデックスは配当貴族指数ですから、日本株連続増配ETFです。
S&P/JPX配当貴族指数について
この指数はTOPIXにおいて、10年以上にわたり毎年増配しているか、または安定して配当を行っている最も配当利回りの高い企業で構成されます。連続増配株なので元本の成長と配当収入の両方に期待を持つことができます。
構築メソドロジー
- 指数の採用銘柄はTOPIXの構成銘柄です。
- 指数の構成銘柄は10年以上にわたり毎年増配しているか、または安定した配当を維持している必要があります。配当加重でウェート付けを行い配当利回りが高い50銘柄で構成します。
- リバランスは年に1度。
- 各銘柄は、500億円以上。
- 各銘柄は、1日平均売買代金が3億円以上
- 銘柄ウェイトの上限は5%とし、セクターウェイトの上限は30%とします。
日本株の為、配当貴族と呼ぶにはぬるい条件です。日本では配当を維持しているだけで貴族と呼ばれるようです。ですが、非常に期待できる内容です。選定がぬるい代わりにセクター割合の考慮があることは良いことですね。
配当貴族指数の特徴
配当を多く出すことではなく、景気のうねりを超えて配当金を株主へ支払い続けることが貴族(Aristocrats)の証です。同じ配当に着目した高配当はバリュー株投資ですが、この連続増配株投資はクオリテイ株投資と言えるでしょう。
長期的な配当成長や不安定な市場での投資において有効な投資対象となるはずです。
直近3年間のパフォーマンスはS&P500の円建てと比べても大変立派でございます。

【1494】One ETF 高配当日本株の保有銘柄とセクターウェイト
ここに挙がる銘柄はリーマンショックを超えて継続して配当を支払っている企業です。安定した業績であったことがわかります。
【1494】One ETF 高配当日本株の長期パフォーマンス
なかなか良いですね。これは期待できます。
TOPIXとの比較については古いデータしかありませんでした、すいません。
TOPIXに比べリスクが低くリターンが高いことが確認できます。
TOPIXは投資するに値しませんがこのインデックスは期待できそうです。
各市場の配当貴族指数について
米国は配当の歴史と方針がしっかりしているので配当貴族の条件は世界一厳しいです。ですが、この結果が過去の配当貴族指数のリターンを証明しているとも言えます。
まだ歴史と配当の方針が確立されていない米国以外の市場こそ有望な投資対象である可能性は決して否定はできません。
各市場の配当貴族指数とベンチマークの比較
米国は長期的な実績としてパフォーマンスの高さを過去に証明しました。ですが、未成熟な指数であるからこそ、今後の日本はもしかしたら優れたパフォーマンスを見せてくれるかもしれません。
さいごに
日本株の配当貴族指数に投資できるETFでした。元本成長と配当成長に期待できますね。貸株料の半分をカツアゲされるのは少し残念ですが、投資先として非常に魅力的です。これは要チェックです。
実績が出たら又確認しましょう。

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