2510/国内債券ETFに投資することで日本の公社債へ投資することが出来ます。公社債とは国債だけとか、社債だけとかではなく、いろいろひっくるめた債券全般という意味です。
為替リスクに左右されない低リスク・低リターンな投資先として利用するのに最適かもしれないですね。
【2510】国内債券・NOMURA-BPI総合連動型ETFの概要
コード | 2510 |
正式名称 | NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信 |
愛称・略称 | 国内債券ETF |
対象指標 | NOMURA-BPI総合 |
分配金支払い基準日 | 毎年3月7日、9月7日(年2回) |
公社債ETFですが、利回りはかなり低いです。日本銀行のインフレ目標は2%ですからその意味を推して知るべしです。また、デュレーションが9に近いことは注目ですね。これは日本の長期金利が1%上昇することで価格が9%下落することを示します。
NOMURA-BPI総合について
NOMURA-BPI総合は、野村證券株式会社が公表する、国内で発行された公募利付債券の市場全体の動向を表す投資収益指数で、一定の組み入れ基準に基づいて構成された債券ポートフォリオのパフォーマンスをもとに算出されます。
NOMURA-BPI総合の構築メソドロジー
- 組み入れ対象:国内発行の公募固定利付円貨債券
- 残存額面10億円以上、残存期間1年以上
- 事業債、円建外債、MBSおよびABSの場合、A 格相当以上の格付
- 銘柄入れ替えは毎月
- ウェイト方式はインカム収入を考慮した経過利子込時価総額加重型
インデックスを見ればまさに我が国の総合債券インデックスであることの理解が進みますね。
米国の総合債券ETFといえばAGG・BNDです。ちなみにAGGのデュレーションは6弱なので日本の公社債インデックスは金利リスクが高い割に利回りも低いことを意味します。

【2510】国内債券ETFのパフォーマンス
NOMURA-BPI総合のリスク
債券ETFなので金利動向が価格変動リスクに直結します。ただし、公社債ETFなので純粋な国債に比べれば金利リスクは低いですが、デュレーションが9に迫っていることは注意が必要です。
公社債ETFの近年の好パフォーマンスは長期金利がこの10年間、穏やかに下落したことが起因です。これは日本だけではなく世界中の債券の状況にも言えることですけどね。
今の日本の状況はデフレ脱却のために低リスク・低リターンな資産を圧迫させている為、このような公社債インデックスは利回りが1%程度しかないのにデュレーションが9ある状況になっています。
つまり、長期金利が0%から1%に上昇するだけで、このインデックス価格が9%下落する可能性がある、ということです。しかも、この傾向は今後も低金利政策が続くほど強化されていきます。だって、期限が来た債券は次々と償還されますからね。気がつけばインフレにも金利上昇にも耐えられない債券ばかりになってしまいます。
低利回りのインデックスを握りしめている期間が長くなほど、金利リスクが高くなるのは笑えない冗談のようですが、そこは投資する際に理解しなければいけません。
もちろん、金利が上がるかどうかの話はここでは別です。
【2510】国内債券・NOMURA-BPI総合連動型ETFの所感
国内公社債の利回りが1%程度しかないんですね。着実に金融緩和の影響が日本も受けていることがわかりますね。まぁ、未だにやってるのは残念ですけどね。
低リスクな運用を考える際にはこのような総合債券が筆頭にあがるのですが、日本の公社債インデックスに投資するのは気が引けます。日本の金利が上昇しないことにギャンブルするならえいっと預けても良いかもしれないですけどね。
そのギャンブルをするにしてもすでに長期金利が0%になってしまい、利回りが1%しかない状況では新規に買い付けるのは難しいかもしれないです。私にとってはですけどね。
コメント