野村アセットマネジメントが運用を行う「NEXT FUNDSシリーズ」の内、日本を除く先進国の株式価格に連動する【2514】外国株式(為替ヘッジあり)ETFを紹介いたします。
資産の一部を長期で運用する際に、何よりも心を砕くべきはリスクの分散です。この2514は基本アセットクラス/外国株式を担うETFとして、有力な一つの候補となるのではないでしょうか。
国内ETFの実力
今回は国内ETFの実力を紹介します。野村アセットマネジメントが運用するETFは乖離率を公開しています。早速2514の公式HPを見てましょう。

直近の動きで目立った箇所にカーソルを合わせていますが、ベンチマークに対して0.04%の乖離を示しています。ほぼぴったりと言えるでしょう。一旦乖離してしまえば、それっきりの投資信託とは異なります。
信託報酬と経費率の比較だけではなく、インデックスに追随できているかを確認しましょう。
【2514】外国株式(為替ヘッジあり)ETFの概要
コード | 2514 |
正式名称 | NEXT FUNDS 外国株式・MSCI-KOKUSAI指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信 |
略称 | 外国株式(為替ヘッジあり)ETF |
対象指数 | MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジあり) |
分配金支払い基準日 | 毎年3月7日、9月7日(年2回) |
2514はマーケットメイク制度の対象であり、大口の方はもちろん、小口の個人投資家も証券会社の手数料体系の見直しもあり国内ETFとして非常に使い勝手の良いものとなりました。
MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジあり)の概要
MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジあり)は、MSCIが開発した、日本を除く先進国で構成された浮動株数ベースの、ヘッジコストを考慮して円換算した時価総額株価指数(配当込み)です。
為替ヘッジの効果とは?
リスクの分散を考慮すれば海外資産への投資を考えないわけには行きません。そして海外資産の多くは円建てではない為、資産価格の変動リスクに加え、為替変動リスクにも曝される事になります。2514はその為替変動リスクの影響を除外した投資を行うことができます。為替変動リスクを除外する為のコストはざっくり以下の通りです。
「為替ヘッジコスト」=「米国の短期金利」ー「日本の短期金利」
ドルを売って円を買い直す為にこのようなざっくり計算で表すことができます。

ここで、ざっくりとプロットが左側に移動しリスクが低減されたことがわかります。

為替変動リスクがプラスにもマイナスにも振れる可能性がある中で、それを除外するという選択肢をこの2514は提供してくれます。特に上記の例を見れば、株価が底を打った後の挙動が大きく異なります。
何れにせよ、除外できるリスクを除外したい場合は為替ヘッジありは有力な選択肢になるでしょう。
【2514】外国株式(為替ヘッジあり)ETFの直近パフォーマンス
【2514】外国株式(為替ヘッジあり)ETFの使い方
野村アセットマネジメントはこの2514/外国株式ETFの他にも主要資産に投資するETFを揃えています。例えば、「長期的な観点から安全かつ効率的な運用」を行う、GPIFのポートフォリオは良い参考になるのではないでしょうか。
これは前四半期末のGPIFポートフォリオの構成割合です。これと同じポートフォリオを為替ヘッジありで自前で作ってみることを目指すのも良いですね。
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