BLVに投資することで米国を中心とした長期投資適格債券市場へ投資することが出来、信用力が高く、高いインカム収入を得ることが出来ます。
BLVは国債と投資適格社債を含むなんちゃって総合債券ETFです。BLVは国債と投資適格社債を同時にまるっと投資できる長期総合債券ETFで整理しておきましょう。
【BLV】バンガード®・米国長期債券ETFの概要
ティッカー BLV
名前 バンガード®・米国長期債券ETF
ベンチマーク ブルームバーグ・バークレイズ米国政府/クレジット浮動調整(10年超)インデックス
経費率 0.7%
利回り 3.64%
デュレーション 15.36
平均残存期間 24.20年
BLVは長期債券ETFらしく、デュレーションは大きく利回りが高いことが大きな特徴です。経費率も低く長期債券へのまるっと投資の選択肢としては非常に魅力的です。
このベンチマークは米ドル建で発行されている残存期間が10年超のすべての中型・大型の米国債・米国政府機関債・投資適格社債・及び投資適格の米国外の社債が含まれます。
社債も含まれることから米国債ETFよりも利回りが高めになり、金利リスクも減少します。ですが、これは特徴であり、メリットではないことに注意して下さい。
【BLV】バンガード®・米国長期債券ETFのパフォーマンス
上グラフは青線がBLVで黄色線が正当派総合債券ETFのBNDです。BLVはなんちゃって長期総合債券ですが、長期債券ETFらしくBNDよりもリスク・リターンが大きいです。
まぁ、それにしてもBLVの7%を超えるリターンは債券にしては大きいですよね。
BLVのBNDのリスク・リターン比較(10年間)
ティッカー | BLV | BND |
標準偏差 | 9.89 | 3.34 |
リターン | 7.25 | 3.94 |
シャープレシオ | 0.72 | 1.07 |
ソルティノレシオ | 1.26 | 1.95 |
リターンだけに注目すれば、長期金利は低下し、長く景気拡大が続いた為、残存期間が長くより大きいリスクを負担したBLVがより大きいリターンを得ています。
ただ、値動きとリターンのバランスを示すシャープレシオと、価格の下振れリスクとリターンのバランスを示すソルティノレシオはBNDに軍配が上がりますね。
国債投資と社債投資
BLVは国債と社債への投資が同時に行えることが大きな特徴です。
つまり、長期金利に価格が左右される国債投資と、長期金利に企業の信用スプレッドが上乗せされる社債投資が渾然となった投資商品であることには注意が必要です。
必要なエクスポージャーは景気後退やデフレに備えたものですか?それとも、分散した投資を考えていますか?景気後退やデフレに備えた投資が必要であれば、利回りに惑わされずにBLVではない国債ETFへの投資をお勧め致します。
ちなみに、デフレばかりではなくインフレに備えた国債投資もあります。ドルの毀損を恐れずに債券投資を行うことが出来ることが特徴です。

【BLV】バンガード®・米国長期債券ETFの所感
BLVは国債投資と社債投資をまるっと行える長期総合債券ETFであることが最大の特徴でした。その結果、米国債ETFを上回る利回りを得ることができます。
BLVは以下ニーズを埋めることができるでしょう。
- 債券に対して広く投資したい
- 大きなリスクでもおk
- 高い利回りが欲しい
- 長期金利の動向とか、企業の信用スプレッドとかどうでも良い
BLVはざっくりVGLT(長期米国債ETF)とVCLT(長期米国社債ETF)を合わせたようなETFなので個別の記事も是非どうぞ。
ちなみにティッカーの覚え方を紹介します。
BLV:Blend Long term bond
VGLT:Government Long Term bond
VCLT:Corporate Long Term bond
多分w


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