今回ご紹介させて頂くETFは米国小型株の配当成長に着目したDGRSです。
DGRSは小型株の内から今後の配当成長が期待できる企業へ投資を行うことが出来ます。小中型株はリスクは高くなりますがリターンも高くなりやすいと言われています。
それは小資本の企業がより業績期待を上回りやすいからです。ですが、不況の煽りを受けやすいのもまた小型株です。ETFで広く分散することで倒産のリスクを減らすことも出来るので素人投資家も手がけやすいですね。
ですが、そもそも小型株への投資において配当へ着目することがそもそも有効なのかという点も確認しておきたいですね。
米国小型株クオリティ配当成長ETF-DGRSの概要
ティッカー :DGRS
名前 :ウィズダムツリー 米国小型株クオリティ配当成長ファンド
ベンチマーク :WisdomTree U.S. SmallCap Quality Dividend Growth Index
経費率は配当加重であるうえに、小型株を扱う為さらに高めの設定ですね。ですが、小型株の収益を基準としたインデックスは唯一無二の存在と言えるでしょう。
インデックスについて
- 有配企業のうち、DGRWの採用銘柄を除いた下位25%の小資本企業が採用対象
- 配当性向100%以下
- 長期予測収益の成長率のランクに50%、過去3年間のROEのランクに25%、ROAのランクに25%でそれぞれ重み付けした総合ランクで上位50%で構成する。
- 各銘柄の最大ウェートは2%
- 各セクターの最大ウェートは25%
このインデックスの特徴はよりクオリティの要素を高める為に長期予測収益のランクが重い点です。

また、DGRWを除いた採用であることは親切です。セットで買えば重複せずに大小型株へのエクスポージャーを得ることができますね。

インデックスのパフォーマンス
今回はラッセル2000と比較致しました。DGRSの直近の成績は大きくアンダーパフォームしました。
基本的に成長よりも株主還元策を取った結果が配当の支払いです。小型株の配当成長インデックスは今後どのようなリターンをのたらすのかが楽しみですね。
米国小型株クオリティ配当成長ETF-DGRSの所感
小型株の配当成長を今の株高局面では確認することが残念ながらできませんでした。ですが、クオリティ株投資ができる小型株のETFは大変貴重な存在です。
DGRSのエクスポージャーが必要な時には積極的に投資してみようと思います。
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