DGSに投資することで新興国市場で配当支払いを行う時価総額の小さな企業に投資することができます。新興国の小型株に投資できる貴重なETFです。ただでさえ、投資家の目が届きづらい新興国株式の、さらに小型株への投資を行うことができます。
例に漏れずウィズダムツリーのETFはファンダメンタル加重である為、自然と唯一無二のエクスポージャーを投資家に提供します。ただ、唯一無二であろうが、有用であろうかはよく判断していきたいですね。
ウィズダムツリー 新興国小型株配当ETFの概要
ティッカー:DGS
名前:ウィズダムツリー 新興国小型株配当ETF
インデックス名:ウィズダムツリー新興国小型株配当インデックス
経費率:0.63%
経費率は0.63%ですが実は時価総額加重型のEEMSは0.71%なので安い水準です。とは言っても、新興国の小型株にアクセスする為に安いかどうかは別ですけどね。
ウィズダムツリー新興国小型株配当インデックスとは
指数構築メソドロジーは以下の通りです。
- 新興国市場において現金の配当支払いがある
- 時価総額が2億ドル以上
- 国毎の最大キャップは25%
- セクター毎の最大キャップは25%
- 上記条件から時価総額が下位10%に該当する銘柄を採用
- ウェイト方式は配当加重方式
- 新興国市場は以下の17か国とします。
このインデックスの特徴は「新興国」、「小型株」、「配当加重方式」であることです。株式クラスの中でも最もリスクが高そうですね。配当支払い企業に絞ることで多少マシな企業が集まっていることが想像出来ます。

ウィズダムツリー新興国小型株配当ETFと競合のパフォーマンス
競合となる新興国小型インデックスは安定的に上回っていますね。
インデックスの年毎のパフォーマンスも見てみましょう。
なんと圧倒的なパフォーマンスですね。DGSは新興国株式の中でも、最も効率的ではない市場への投資ですからね。DGSによる新興国株式の小型株投資は最も失われづらい小型株投資効果かもしれないですね。
EEMS:iシェアーズ MSCI エマージング小型株 ETF(EEMS)
【DGS】ウィズダムツリー 新興国小型株配当ETFの所感
新興国の小型株に投資できるニッチなETFですが、配当支払いのある銘柄に絞ることでリスクを抑えた上でパフォーマンスを追求することができます。今度はVWOで比較してみましょう。
ティッカー | 3年間シャープレシオ | 5年間シャープレシオ | 10年間シャープレシオ |
DGS | 0.43 | 0.39 | 0.23 |
VWO | 0.31 | 0.34 | 0.1 |
リスクあたりのリターンで比べてみても一目瞭然ですね。DGSを用いることで新興国の小型株効果と配当加重のクオリティの効果が確認できました。
DGSを新興国投資の一部に加えることでリスクを抑えながらリターンを向上させることができるかもしれないですね。

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