EMBに投資することで新興国の米ドル建て債券に発行することができます。新興国債券は「米ドル建て債券」と「現地通貨建て債券」の2種がありますが、「米ドル建て債券」は投資家から脆弱な新興国通貨の為替変動リスクから守ってくれます。
このEMBの価格変動リスクは「米国長期金利」と「発行国の信用力」です。但し、新興国の債務がドル建てである以上、新興国の債務はドル高で膨張し、金利上昇で債務履行が困難となれば発行国の信用力は低下します。EMBは分配金利回りが高く魅力的ですが、債券投資と言えどもEMBは価格がよく動くことが特徴的です。
【EMB】iシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券 ETFの概要
ティッカー EMB
名前 iシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券 ETF
インデックス名 J.P. モルガン・エマージング・マーケッツ・ボンド・インデックス
・グローバル・コア・インデックス
EMBのベース金利は米国長期金利ですが、金利リスク(デュレーション)に対して分配金利回りが高いです。7代のデュレーションは米国債7~10ETFと同じくらいなので、この長期金利に対する上乗せ金利が投資家が引き受けている新興国のデフォルトリスクの大きさと考えて下さい。
とはいえ、EMBは債券ですから新興国株式に比べリスクは低いです。新興国への投資対象の一つとしていかがでしょうか。
【EMB】iシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券 ETFの直近株価推移
【EMB】iシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券 ETFのパフォーマンス
【EMB】iシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券 ETFが保有する債券の上位保有発行体
【EMB】iシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券 ETFの所感
EMBは新興国のドル建て債券に投資することで株式投資よりも低いリスクで新興国への投資を行うことが出来ます。また、繰り返し書きますがベース金利は長期金利ですが、発行体の信用リスクも価格に大きく影響します。新興国が債務に苦しんでいる時がEMBへ投資する好機になるかもしれません。
ただし、苦しんでいるどころか、瀕死に追い込まれることがあるかもしれないことには注意して下さいね。
より経費率が低いETFはバンガードのVWOBです。

国内ETFで現地通貨建て新興国債券に投資できる1566もありますよ。

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