今回ご紹介させて頂くETFはハイイールド社債に投資できるHYGです。
高利回りのインカムをHYGに投資することで得ることができます。
早速ですが、質問です。
もし、世の中にお金がたくさーん余った時、お金がはどこに行くのでしょうか?
リスクが低い所?
リスクが高い所?
私ならリスクの高い所で運用します。
だってお金が余ってるんだもの。
つまり、世の中にお金が溢れてきてお金の行き処がなくなった頃は、この多少のボロでも利回りの高い社債にまでお金が及びます。HYGの値動きを見ればお金が隅々まで行き渡っているのかわかるのです!(かも)
ハイイールド社債-HYGの概要(2017/11/30時点)
ティッカー HYG
名前 iShares iBoxx $ High Yid Corp Bond (ETF)
利回り 4.9%
経費率(net) 0.49%
beta 0.21
実効デュレーション 3.59年
スペックだけ見て分かることは利回りが高く、ベータ値も高いことですね。
もちろん経費率も高めですw
ですが、ボロ債券に分散することを考えれば割安感は感じます。ただでさえ発行元リスクが低く、流動性も低い市場ですから投資するツールとしては十分かと思います。
ハイイールド社債-HYG最大の直近パフォーマンス
ハイイールド社債-HYG最大の特徴
それは金利に対する感受性です。
HYGは長期金利の感受性が低いのです。
債券は一般的に長期金利の動向に左右され債券価格が変動します。
金利が上がれば債券価格は下落し、金利が下がれば債券価格は上昇します。

債券特有の指標に実効デュレーションと呼ばれるものがあります。
実効デュレーションは大きい程、価格の変動は大きくなります。
他の債券ETFと比較してみます。
- SHY(米国債1-3年):1.9
- HYG(ハイイールド社債):3.59
- AGG(米国総合債券):5.7
- IEF(米国債7-10年):7.6
- LQD(投資適格社債):8.1
- TLT(米国債20年超):17.4
なんと、AGGよりも金利の感受性が低いのですね。
その結果ベータ値は0.47と債券の割に高いです。
ちなみにVZのベータ値は0.4です。
本来、利回りの高い債券は償還期間も長く、長期金利の影響を受け値動きが激しくなります。しかし、HYGは利回りが高い割に金利への感受性が低いことが最大の特徴となるのです。金利のリスクよりも経済成長が続き、資金がリスクの高いところに預け続けられるかどうかが投資のポイントになります。
ハイイールド社債-HYGの負の特徴
流動性です。
そもそも市場規模が小さいですからね。
売られ始めたらあっという間に流動性が失われ、大変なことになるでしょう。
リーマンショック時には半分ぐらいになってしまいました。
債券なのにw
ハイイールド社債-HYGのパフォーマンス
引用:ファクトシート
まぁ、うん。
長期間の運用には向かないですね。
ですが、高利回りが魅力に見えてしまうこともあるので購入時には特徴をよく理解して購入することをお勧めいたします。誰でもいつでも買って良いものでは無さそうですね。

【HYG】ハイイールド社債ETFの所感
HYGは高利回りの為、根強い人気があります。個別に買いにくいボロ社債を分散して買うことが出来るのはETFならではの投資ですよね。米国経済に自信があるうちは資金を預けて分配金を得るのもアリです。
また、ボロ企業債券への投資ということはボロ企業の信用力への投資ということです。信用力の低い会社への投資ということは忘れないようにしてください。
為替ヘッジ付きの国内ETFもあります。


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