どーも、のぶです。
今日はウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ETF(金利ヘッジ型)を紹介致します。ウィズダムツリーのETFはどれも個性的ですね。とても紹介し甲斐のある良い商品ばかりです。
経費率が高めで敬遠される方もいるかもしれませんが、面白い個性をどれも持っています。
HYZDは米ドル建てのハイイールド社債への投資を行いつつ、金利変動のリスクをヘッジすることで、金利変動による価格変動リスクを排除した、ハイインカムを手に入れることが出来ます。
債券は金利が高くなればなるほど、金利のリスクが高くなりますからハイインカムに興味があれば是非チェックして下さい。
HYZD-ウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ETF(金利ヘッジ型)の概要
ティッカー:HYZD
経費率:0.43%
利回り:5.31%
実効デュレーション:-0.1
平均残存年数:3.37
このETFの仕組みは簡単です。社債に対しては買いのポジションで、米国債に対して売りのポジションを持っています。その結果、実効デュレーションを0にすることを目指してます。つまり、金利変動のリスクは0です。
ちなみにバンガードの社債ETFでVCLTがあります。利回りは4.41%ですが、デュレーションは14年です。比較すれば、HYZDはVCLTより更に利回りが高く金利変動リスクは低い為、使い勝手は良さそうです。(長期金利が1%変動すれば債券価格が14%変動します。)
ただ、金利の影響をあまり受けない債券といえばハイイールド社債が思い浮かびます。HYGの利回りは5.13%で、デュレーションは3.61年です。HYZDはHYGよりも若干利回りが高く、金利変動リスクが若干低いですね。
なんだか、HYZDが良い商品に見えてきましたw
HYZDのパフォーマンス
まだ、実績は少ないのでこの程度の実績しかありません。ですが、チャートで値動きを見てみましょう。
緑が米国10年債、青がHYZDです。この2年チャートを見れば金利の動きは結構大きい2年間でした。ですが、高利回りのHYZDも比較的安定的に推移しているように見えます。
続いて青のHYZDと緑のHYGです。5年チャートで見れば値動きはほぼボロ債券ETFと同じ動きをしています。ですが、金利上昇局面でもリターンは青のHYZDが高く、利回りも高いですね。
HYZDの信用格付け
うむ、中身はボロ債券ですね。
こっちはHYGの信用格付け
さいごに
リスクが低く、利回りが高くて、できれば元本毀損しないもの。そんな商品があれば良いですが、HYZDは限りなく近いかもしれません。
ですが、内容も値動きもボロ債券と同じです。理想の商品はどこにもないのかもしれません。使い方としては直ちにリセッションに陥らない限りはある程度はリスクが低く高利回りな運用ができると思います。
HYZDは回復・好況局面では低いリスクで高い利回りは確保できます。しかし、後退局面に入った際には強烈な下げが予想されます。
上記はHYGの長期チャートです。不況局面では流動性の失われたボロ債券は底無しの下落となっています。HYZNは更に米国債の売りポジションも持つ為、単独での長期保有はお勧め致しません。
では、また。
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