どーも、のぶです。
ETFを使えば米国の中型グロース株のエクスポージャーも得ることができます。サイズキャッププラスの中でも小型株グロースとも大型株グロースとも違う中型株グロースETFを見てみましょう。
中型株は初期資本の調達や初期段階の成長管理から脱し、継続的な成長が期待できます。インデックスでは常にその平均的なリターンが得られます。IVOGとVOTに投資することでいつまでも大型株にならない中型株の特徴を有したインデックスに投資することができるってことですね。
ただし、サイズキャッププラスは市場平均を超える為のインデックスです。市場平均で十分であればそもそもこのインデックスは必要ありません。
米国中型グロースETF-IVOG,VOTの概要
ティッカー | IVOG | VOT |
名前 | S&Pミッドキャップ400 | 米国ミッドキャップ |
ベンチマーク | S&Pミッドキャップ400 | CRSP USミッドキャップ |
経費率 | 0.17% | 0.06% |
資産額 | 1B$ | 11B$ |
さすがのバンガードさん。マイナーな中型株でも2種類の選択候補があります。こちらもカタログスペックではVOTが上手です。
ベンチマークの違いについて
成長性の高いエクスポージャーなだけあり、PERもPBRも高いですね。中型株は小型株よりもさらにPER,PBRが高いです。小型株と比較すれば特有の財務的なリスクが後退しているので将来の収益をもっと株価に織り込むことができていますね。相変わらずVOTのサイズはちょっと大きいですが、PBRもVOTがより高いです。
米国中型グロースETF-IVOG,VOTのパフォーマンス
2006年以降でもVOTは9%弱のリターンがありました。リーマンショックも乗り越えての成長ですから素晴らしいですね。
中型グロース(SP400growth)を大型株(SP500)と中型バリュー(SP400Value)で比較してみました。
中型グロースが結果的に一番リターンが良いですね。低成長・低金利・低インフレにおいては中型グロースが有利だったということですね。今後はどうなるかが要注目です。
米国中型グロースETF-IVOG,VOTの所感
グロース株は一般的にGDPの低成長・低金利・低インフレの際に優位となる投資方法です。継続的な成長が期待出来る中型株との組み合わせも使いどころにより期待ができるエクスポージャーです。直近の10年間で大型株や中型バリュー株と比較すると中型グロース株は最良の選択となったようです。
最後はリスクの大きさを確認しましょう。5年間の標準偏差です。
ティッカー | 名前 | 標準偏差 |
VOO | 米国大型株 | 9.55% |
VOOG | 米国大型グロース株 | 10.4% |
IVOG | 米国中型グロース株 | 10.91% |
VIOG | 米国小型グロース株 | 13.33% |
期待した通りの結果です。サイズが小さければ小さいほど値動きは大きくなっています。値動きを気にされる方はサイズでエクスポージャーを選択するのもアリかもしれませんね。
もし、今後も低金利環境が続き、米国の低成長が続くと判断し、小型グロース株ほどの値動きが許容できない場合には中型グロース株の選択するのはいかがでしょうか。そういう判断は出来ない・しない場合にはもっと広くエクスポージャーを広げる分散投資がオススメです。このサイズキャッププラス系のETFは市場平均を超える為のインデックスですからね。それはつまり、使い方を誤れば市場平均を下回ります。
では、また。
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