不動産投資の面倒な手続きや管理等を省いた便利な金融商品であるIYRについて紹介します。機会があれば中期運用としてスポットでポートフォリオに組み入れていきたいです。
IYRとはREITに代表する米国不動産に分散投資出来るETFのことです。
まずREITについて説明いたします。
REIT(Real Estate Investment Trust)とは
REITとは投資家から集めた資金で不動産を購入し、賃貸収入や売買益を分配する証券です。株式やETFと同様に証券取引所で売買が可能です。
REITの特徴
- 小額からの投資が可能です。
- 複数の不動産へ分散投資が可能です。
- 不動産と異なり流動性が高いです。
- 税制上、収益の大部分を配当金として出しやすいです。
- 増資を実施することで不動産物件を新規調達します。
REITの面白い所は物件を新規取得しながら増資を繰り返すことで、シームレスに資産拡大が行える点です。物件がある限り増資を続けることが出来ます。金融機関からの借り入れも実施してレバレッジを効かせながら配当利回りに合う物件を取得し続けるスライムのような感じですね。(ドラクエ脳)普通の企業で当てはめて考えてみると、稼いだキャッシュを自己投資することで更にガンガン成長するグロース株の様なイメージです。なのでアマゾン株と同様に割高の水準が曖昧になってしまいます。
つまり、REITはバブル価格を形成しやすい金融商品であることが最大の特徴になります。特に低金利下で増資が活発化する為、REIT自身の利回りも低下することがバブル化を更に助長します。
【IYR】米国不動産ETFの概要
ティッカー IYR
名前 iShares US Real Estate
経費率(net) 0.44%
利回り 4.4%
【IYR】米国不動産ETFの直近株価推移
【IYR】米国不動産ETFの長期推移
設定が2000年6月なので18年弱のトータルリターンチャートです。年率で米国大型株のS&P500を凌駕しています。ただしボラティリティーも最大ドローダウンも大きいことに注意が必要です。
ハイリスク・ハイリターンだったことがこれまでの値動きですね。
すでに金利が上昇し始めていることから、IVVに比べIYRの株価が伸び悩んでいるようです。REITはバブルだ!投資不適格だ!!と言うつもりは全くありません。バブルを形成する運命にあることを投資する際に知って頂きたいです。逆張りで投資することが出来ればとても良い金融商品になるはずです。私のような素人だと掴んだ手が血みどろになるのは必至ですね。

【IYR】米国不動産ETFのまとめ
バブル価格を形成する性質を持つ為、私にとっては長期運用で不向きです。それでもリスクを許容できる方であれば必ず長期運用でも利益になります。なんたってアメリカの不動産ですからね。日本とは活力が違います。配当利回りも高いですからね。てかまぁ、借金して家買うよりは断然リスク低いと思いますよ。
素人投資家であれば、暴落している所を複数回に分けて購入し、血みどろになる覚悟が必要になりそうです。その後は、バブルを形成するまで指をくわえて眺めるスタンスで十分に儲けられそうですね。
やはり、今の金利が高いのか低いのか、インフレは進んでいるのかとか私には判断できなさそうです。出来ればそんなことを考えずに投資をしたいので、今後も資産運用の中心は高配当戦略を据えたいです。

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