【VDC】に投資することで米国の生活必需品セクターの大型株・中型株・小型株に投資することができます。セクターローテーション戦略において米国生活必需品セクターのパーツを担うETFです。
セクターローテーション戦略の目的は分散≒補完or強化です。VDCに投資することで米国の景気に左右されない底堅い企業に分散して投資することができます。
【VDC】バンガード®・米国生活必需品セクターETFの概要
ティッカー VDC
ベンチマーク MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックス
このセクターは、食品・飲料・タバコの製造業者・流通業者のほか、非耐久家庭用品・パーソナル用品の製造業者など、傾向的にそれほど景気循環に対して敏感でない業種の企業で構成されています。
良くも悪くも景気に敏感でないことが特徴になります。世間では度々流行が発生しても、関係が無い地味な企業群になります。やれ、ハイテクだ、利上げだとかですね。
VDCの代表的な保有銘柄
首位グループは米国内だけでなく、日本においても強力なブランドを展開している企業ですね。全体としてはやはり、家庭用品や食品・飲料・タバコetcをコアとするビジネスが中心です。
贅沢の対象とならないブランディングがミソです。収益は米国の景気に左右されづらいビジネスモデルではありますが、株価は変動します。気をつけてくださいね。
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【VDC】バンガード®・米国生活必需品セクターETFのパフォーマンス
VDCの直近パフォーマンス
VDCとVTIの5年間パフォーマンス
景気回復の自信を深めてきた直近ではVDCは市場平均を劣後しています。また、2016年の景気不安時にはVTIを上回っていることから、VDCの景気に対する鈍感さというのは納得できますね。
VDCとVTIの14年間パフォーマンス
14年間通してみれば景気が良い今の時期でもVDCは市場平均を上回る成績でありました。ディフェンシブな企業に長期的に投資することで報われています。地味な企業は度々人気が離散しますが、投資家の期待が減っても着実に稼ぐ企業がリターンの源泉となっています。
VDCとPGの14年間パフォーマンス
VDCの中でも最も時価総額が大きい人気企業であるPGと比較してみました。銘柄選別の難しさを痛感しますね。
【VDC】バンガード®・米国生活必需品セクターETFと経済の季節
VDCが得意な季節は「景気が弱く、金利が低く、低インフレ」な状況です。消費が細り、財布の紐が締まり、金利も下がる状況ですね。贅沢はせずとも最低限の消費がありますが、そのビジネスに的を絞った企業が底堅い動きを見せます。リスクを取れる投資家のお金も絞られますからね。
逆に言えばVDCの動きを見れば景気に対する投資家のスタンスも見えるかもしれないですね。VDCが振るわない時は投資家がまだまだ景気が拡大する見通しを持っていることを意味するからです。

【VDC】バンガード®・米国生活必需品セクターETFの所感
VDCは消費大国である米国企業の内、景気に対して鈍感な企業に投資することができます。それはつまり、株式資産の中でも景気に対してリスクを取りすぎないポートフォリオを構築するピースとなり得ることを指します。
相場が過熱してくると成長著しい銘柄に食指が動きがちですが、そんな時こそ放置された地味な企業が絶好な投資チャンスであることを積み立て投資家は忘れてはいけません。

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