VEAに投資することでFTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックスのパフォーマンスへの連動を目指した成果を得ることができます。つまり、VEAは低コストで分散されたポートフォリオを目指し、株式の内、先進国株式の内、米国株式を除いた先進国株式ETFとして最適なものになるでしょう。
米国籍ETFへ投資する意味については後述しますが、バンガードの長期・分散・低コストで投資する考えに共感した上で投資することができればさらに規律的な長期投資を実現することに資することは間違いありません。是非、VEAのようなグローバルETFのパーツに興味を持った場合、以下の公式ページも是非ご覧ください。
VEAの基本情報
VEAは先進国(除く米国)への投資を購入時のスプレッドも含めてわずかな経費率で行うことができます。時価総額加重で小型株式も含めたオールキャップのインデックスである為、VEAへの投資は限りなく先進国(除く米国)株式への効率的な投資を実現することができるでしょう。
FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックスについて
FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックスは時価総額加重インデックスです。カナダ、欧州地域の先進国市場、および太平洋地域の先進国市場の、大型株・中型株・小型株約3,700銘柄で構成されます。
FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックスのメソドロジー
FTSEのインデックスでは年次で以下の項目を考慮しレビューしています。まぁ、こんなものは参考程度ですね。他にもありますが、抜粋です。
- 一人当たり国民総所得(GNI)
- 総株式時価総額
- 市場の幅と厚み
- 外国投資に対する制限
- 信頼性と透明性が高い価格発見機能
- 効率的市場
- 独立規制当局による監視
- 外国人による直接投資の許可
- タイムリーなデータ入手が可能か
- インカムゲインとキャピタルゲインの適時性
- 債権者利益が確保されていること
- 十分な流動性の存在
VEAの直近パフォーマンス
VEAの上位保有銘柄
ここを確認することで、前述したメソドロジーに従い時価総額の大きい銘柄が表示されます。
ただ、このような時価総額加重インデックスであれば、何の銘柄が上位に来るのかは重要ではありません。あくまで、米国を除いた先進国で今はどのような銘柄が投資家から大きなお金を集めているのかという参考程度ですね。
VEAのサイズ
VEAはバンガードの投資哲学にマッチするよう小型株も含めた浮動株調整後の時価総額比率を投資家に提供します。より、精確に株式市場全体を追跡することができるということです。
今後、インデックスの変更があるかもしれませんが、そこは全幅の信頼を寄せても、問題ないでしょう。
VEAのセクター
こちらも現在、どこのセクターが投資家から資金を集めているのかの参考情報です。米国を除いた先進国株式の時価総額比率での運用を考えればこの通りになります。
一方、ポートフォリオの好みや、インフレや金利環境に対してアレンジしたい場合、もしくはより、景気に対して敏感さ鈍感さに対してトッピングしたい場合にはセクターETFも併せてご利用下さい。
トッピングをする際にはセクターの定義が変わることもあることから、銘柄で選ぶのではなく、セクターの特徴を把握することが重要になります。
VEAで投資できる地域
これもどこが先進国なのかということを地域で表記しています。そっくりこのままで良いのか、好みで追加するのかという考慮が必要になりますね。基本は考える必要はありません。
VEAの株価指標と成長率
こちらも参考情報です。グローバルETFに投資し、国際分散投資をするなら株価や成長率にこだわる必要はありません。
もし、こだわるならばより割安なアセットをオーバーウェイトする等にご覧下さい。
VEAに競合するETF
ここでは敢えて、インデックスが異なりますが先進国株式(除く日本)に連動する国内ETFである2513を挙げます。アセットアロケーションを考慮する際に重要になるのは、株式、債券、コモディティの比率や為替の影響です。
国際分散投資を目指し、VEAと競合するETFは、先進国株式アセットを米国株式または日本株式の有無で区分するかを比較することがキーポイントになるのではないでしょうか。
先進国(日本除く)株式の場合、為替リスクを排した2514のような為替ヘッジ型があるのも魅力ですね。
米国籍ETFのVEAに投資するということ
米国籍ETFのグローバルETFと言うことは3つの特徴があります。
- 米国で一旦税金を徴収されるということ
- 米国株式が除外されているということ
- バンガードのETFに投資出来るということ
下のリンクはバンガードの使命と優位性を理念だけでなく、その構造でも体現していることを説明しています。
全世界株式のアセット毎の株式時価総額比率が上図になります。米国と先進国(除く)と新興国で分類した場合、ETFはVTIとVEAとVWOで同じように分類することができます。つまり、VTを用いない場合、再現するには上の比率に従えば同じ運用ができます。一応自動で更新されるようにしています。
VEAに関する所感
投資家の為の運用会社であるバンガードのETFでグローバルETFに投資出来るという点では大変に意義があります。しかし、逆に言えばわざわざ米国籍のグローバルETFを用いる必要があるのかどうかが私の疑問点です。
しかも、米国株式の有無を区分することは米国株のタイミング投資に他なりません。VEAは米国株をアンダーウェイトするのか、オーバーウェイトするのかを規律を持って判断できる投資家に向けたETFと言えるでしょう。
コメント