【VFH】に投資することで米国の金融セクターの大型株・中型株・小型株に投資することができます。セクターローテーション戦略において金融セクターのパーツを担うETFです。
セクターローテーション戦略の目的は分散≒補完or強化です。【VFH】米国金融セクターをピンポイントでポートフォリオに追加するのにぴったりなETFと言えるでしょう。
【VFH】バンガード®・米国金融セクターETFの概要
ティッカー VFH
ベンチマーク MSCI USインベスタブル・マーケット・金融25/50インデックス
このセクターは、銀行、抵当・不動産金融、消費者金融、専門金融、投資銀行・証券会社、資産運用会社・資産管理銀行、企業への貸付、保険、金融投資などの業務に従事する企業で構成されています。
このセクター全体に投資することで個別銘柄固有のリスクを軽減することができます。ウェルズ・ファーゴ(WFC)の不正問題など、個人投資家に人気のある伝統的な企業でさえ、何かをやらかす可能性があります。
まぁ、金融規制のようなセクター全体を縛ることもあることには注意が必要です。
VFHの代表的な保有銘柄
時価総額加重によりウェイト付けされています。
【VFH】バンガード®・米国金融セクターETFのパフォーマンス
過去10年間のパフォーマンスはVTIと比較しても芳しくないですね。
VFHの直近パフォーマンス
【VFH】バンガード®・米国金融セクターETFと経済の季節
金融セクターが得意な経済の季節は「景気が強く、金利が低く、インフレ率が低い」です。景気が強いが金利は上がっていない状態なので、中央銀行がまだ景気の腰の強さを確認できていない状況が投資家からVFHが選好される季節と言われています。
「景気が強く、金利が低く、インフレ率が低い」景気で、まず動くのは物よりお金です。だから銀行株とかVFHのような金融セクターの動向が不景気のどん底で注目されます。まず銀行からの借り入れが増えますからね。
また、主に銀行セクターは金利上昇による金利収入増加が見込まれる為、金融セクターは金利上昇局面においても有望なセクターと言えるでしょう。
金利上昇がはっきりし始めた段階ですでに良好なパフォーマンスを示していますね。

【VFH】バンガード®・米国金融セクターETFの所感
ポートフォリオが高配当株や無配株、RIET、債券など長期金利の上昇がマイナス要因となる銘柄が多いと、金利上昇局面においては市場平均に劣後するパフォーマンスとなる可能性があります。そんな時はセクター間のバランスをとってVFHに投資するのもありかと思います。
また、景気のどん底を確認する為の観察用ETFでも面白いですね。
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