VGITに投資することで米国中期国債に投資をすることが出来、信用力の高いインカムを得ることが出来ます。また、信用力の高い債券に投資することで純粋に金利リスクに絞ったエクスポージャ−を得ることが出来ます。
債券投資においても株式投資と同様に広く分散するのか、もしくはリスクを限定的にすることで市場平均を超えるリターンを狙いに行くのか選ぶことが出来ます。
このVGITは米国債ETFとしては最も普通なエクスポージャーを得ることが出来ます。ちなみに、同じ米国債でもVGITよりリスク・利回りが高いVGLTやリスク・利回りが小さいVGSHもありますよ。
【VGIT】バンガード®・米国中期政府債券ETFの概要
ティッカー VGIT
名前 バンガード®・米国中期政府債券ETF
ベンチマーク ブルームバーグ・バークレイズ 米国政府債浮動調整(3-10年)インデックス
経費率 0.07%
利回り 1.67%
デュレーション 5.2
平均残存期間 5.6年
いかに信用力の高い米国債ETFとしても利回りが1.67%というのはちょっと物足りないですね。ただ、金利リスクの程度を示す、デュレーションは5.2なので低い値です。金利が1%上昇した場合、VGITの価格目安で5.2%下落するとされます。
ですが、この値動きの緩慢さは場合によっては魅力的かもしれないですね。
【VGIT】バンガード®・米国中期政府債券ETFのパフォーマンス
黄色線は総合債券のBNDです。VGITのパフォーマンスはBNDよりも直近5年間では悪かったです。
これは2016年初頭に株価が下落した頃のチャートです。緑がVGIT、青がBND、赤がSP500です。景気後退の懸念に対しては純粋な米国債ETFであるVGITが良い反応をしていますね。ですが、デュレーションは5程度なので株価の下落を補うほどではありませんけどね。
【VGIT】バンガード®・米国中期政府債券ETFの所感
債券投資においては国債投資と社債投資は異なるエクスポージャーです。なぜならば債券の価格変動要因は①経済成長率②インフレ率③信用リスクであり、国債投資においては余程のことがない限り、信用リスクの影響はありません。

社債投資の特徴はこの信用リスクの上乗せスプレッドがあることから純粋な景気後退に備えた投資にはならないということです。一方、VGITは値動きがまったりしているものの明確に景気後退に備えた投資ができることが最大の特徴でしょう。
もちろん、債券投資の目的は景気後退に備えるだけではないので、きちんと目的に沿った投資を行うことができれば大丈夫です。
では、また。
より、リスク・利回りが高い長期国債ETFであるVGLTの記事です。

また、社債ETFの比較記事もあります。

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