どーも、のぶです。
ETFを使えば米国の小型グロース株のエクスポージャーも得ることができます。それって地味にすごいことだと思いませんか?
一般的にグロース株は利益はともかく売り上げをギュンギュン伸ばすことを最重要課題としています。新たな市場を作り、シェアを奪い、経営者の語るロマンと利益を資本参加することで投資家と経営者は共有することが出来ます。しかも米国グロース株は世界で最も競争が激しく、刺激的な市場とも言えます。そんな市場の平均的な成績に簡単にアクセスできるのがこれらのETFです。しかも、小型株は最も成長性を期待できるサイズですね。
個別株投資では経営者のメッセージや決算内容の確認は不可欠でありましょうが、ETFではそんなことは不要です。ですが、平均的であるが故にマクロ経済の成長率・期待インフレ率・長期金利ぐらいはチェックしたいですね。
能書きが長くなりました。今回はそんな成長性が非常に高い市場にまるっと投資できるETFをご紹介致します。何度でも言いますが成長性が高いだけでは投資家は利益を得ることはできません。企業の成長が投資家の期待を上回ることで投資家は利益を得ることができることを忘れてはいけません。
米国小型グロースETF-VTWG,VIOG,VBKの概要
ティッカー | VTWG | VIOG | VBK |
名前 | ラッセル2000 | S&Pスモールキャップ600 | 米国スモールキャップ |
ベンチマーク | ラッセル2000 | S&Pスモールキャップ600 | CRSP USスモールキャップ |
経費率 | 0.16% | 0.12% | 0.06% |
資産額 | 594M$ | 285M$ | 20B$ |
小型バリューと同じ組み合わせですね。
こちらもカタログスペックではVBKが上手です。
ベンチマークの違いについて
成長性の高いエクスポージャーなだけあり、PERもPBRも高いですね。特にVTWGはPBRが最も高く、VIOGはROEが最も高く、VBKはPERが最も高いようです。またVBKはVTWGやVIOGに比べると若干サイズが大きいですね。
米国小型グロースETF-VTWG,VIOG,VBKのパフォーマンス
VBKは2004年以降の年率9%超は出色の出来ですね。
米国小型グロースETF-VTWG,VIOG,VBKの所感
グロース株は一般的にGDPの低成長・低金利・低インフレの際に優位な投資方法です。まぁ、そんなまどろっこしいこと考えなくてもそれらしいリターンは得られるはずです。
長めの期間でインデックスリターンを見てみましょう。
まずは10年です。青がVTWGで赤がラッセル3000の全米株式を包括的にカバーする指数です。やっぱり低成長・低金利・低インフレは小型グロース株優位に見えます。
これは30年間リターンです。もはやリターンが大きすぎてよくわかりませんね。
とはいえ、小型グロース株のリターンをラッセル3000が遥かに上回っていますね。これは選択のタイミングを誤ると大変なことになるってことですね。だからこそ、選べない時は分散を広く取りに行かなくてはいけません。
あくまで今回ご紹介したVTWG,VIOG,VBKは米国小型グロース株のパフォーマンスをトラックします。長期的な保有にも短期的な売買にも向いたETFだと思いますが、このようにニッチなインデックスを選択する際にはどのようなエクスポージャーを得るのかはよく知っておいてください。
では、また。
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