日本の資産運用業界の課題と期待

経済レポート

どーも、のぶです。

 

今日は日本の資産運用業界の課題と期待についてレポート致します。
主な参考文献は金融レポート森長官のコメントです。

ぜひ、引用元もじっくり見てください。

 

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はじめに

我が国は先人達が長きに渡り蓄積した資産が多く眠る資産大国です。

日本は世界第2位の「政府の隠れ資産」大国だ | 国内経済
日本の公的債務はGDPの200%を上回り、OECD加盟諸国の平均の2倍以上に達する。しかも高齢化社会、低インフレ、増税への強硬な反対が障害となり、解決への糸口は見えない。しかしここにひとつ、ほとんど注目されな…

 

ですが、全く活用できていません。蓄積された資産の多くは現預金や国債等の元本確保型商品を中心に運用されてきました。多くの国民は資産形成の基本的な方法すら知らないのです。金融庁は最近になって家計と金融機関に対して様々な働きかけを行ってきましたが、まだ効果は表れていません。まぁ、資産形成は長期運用が前提ですから仕方無いですけどね。

 

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貯蓄から資産形成へ

家計金融資産の現状分析

我が国の家計金融資産は増加基調にあり、1700兆円を超えています。その中でも現預金は900兆円に達しています。

金融庁、投資教育で有識者会議 個人の資産形成後押し
金融庁は3日、現預金に偏る家計の金融資産をどうすれば投資に振り向けられるかを議論する有識者会議を立ち上げた。実践的な投資教育や初心者でも商品性の違いを比べやすい情報発信の方法などを検討する。個人が長

家計金融資産の日米欧の比較です。

最近でこそGPIFが株式比率を高めましたが、日本の多くの年金や保険は国債での運用が中心です。年率1%の貯蓄性保険をありがたかって買うのは日本人だけです。では、現時点ではこのような家計資産構成となっていましたが、これまでの家計金融資産の推移はどうなっていたのでしょうか。

日本の家系金融資産の伸びは欧米と比べ明らかに鈍く、明らかに資産形成が進んでいないことがわかります。経済状況も異なりますので他にも要因はあるでしょうが、資産構成の現預金の多さが一つの原因だと考えられます。具体的に家計の運用リターンも加えて比較してみます。

 

運用リターンの低さも如実に表れています。多くの日本人は資産形成の必要すら感じていないのでリターンは低いままで良いのかもしれません。しかし、多くの日本人は公的年金と保険に頼るのみなのに将来に漠然とした不安を抱えた思考停止状態です。なぜ、無駄に不安を感じて必要なことは何もしないのでしょうか?

もう一つの側面を見てみます。株式投資により資産運用を行うことで重要なことは何も純資産の増大だけではありません。株式投資を行うことでビジネスに参画し資本家として財産所得を得られることもできます。日米の勤労所得と財産所得の推移もご覧ください。

 

歴然の差があります。そもそも、所得が右肩下がりなのは置いておきますw日本が資本大国にも関わらず、財産所得が上記のように微減傾向にあります。日本の金融資産が泣いています。あと、ほとんどの金融資産が今は50代以降が持っていることも置いていきますね。ここで言いたかったことは資産形成が行われなかったことで、家計所得の源泉にも大きな違いがもたらされたことです。

 

長期・積立・分散投資を通じた資産形成について

一般的に投資の世界では長期間運用し、投資時期を分散させ、投資対象を分散させることで、リターンが安定し世界経済の成長の果実を得られることが知られています。

素人投資家戦略
長期・分散・積立を堅実に実行することが素人投資家の必勝法です。ですが、短期的な目標を諦めることと、長期運用で時間をかけることは本当に難しいことです。素人投資でおすすめできる投資戦略は3つです。

 

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資産運用業界の課題と期待

日本の家計金融資産が現預金ばかりで資産形成の一助になっていないことは金融庁と金融機関の責任が大きいです。もちろん、投資は個人の責任なのが前提だとしてもです。助言を受けて初めて買った株が評価損でそのまま塩漬け状態とか、親父から相続した投資信託がヤヴァイとか、身近な人に話を聞いただけで投資するのが怖くなる逸話で溢れています。

資産運用の業界ではなぜか顧客の真の利益を顧みずに生産者の論理が横行しています。顧客が金融リテラシーに乏しく何も教育を受けていないことが原因です。顧客は金融機関からカモ扱いされているんでしょうね。

積立NISAの方針を見てみると明らかに現時点の投資家向けではありません。おそらくは金融機関が投資初心者に対して、変なものを買わせないように配慮しています。現行のNISAでは東芝のような債務超過の企業が買付金額ランキングに顔を出していますからね。きっと、その反省を活かそうとしているのかと思います。ですが、ここまでお役人に言われなければ金融機関の顧客目線が変わらないのかと思うと本当にがっかりです。

細かい話はしませんが積立NISAの対象となりうる投信は約50本あるそうです。しかし、日本の残高上位30位以内に入り、基準を満たした投信はわずか1本だけだそうです。しかも29位。米国では上位10本の中8本が基準を満たすようです。日米のインデックス投信の品質の差にここまで差があるのは誠に遺憾であります。

金融庁ではこのような現状を踏まえて「顧客本位の業務運営に関する原則」を確定し、公表しました。国民の安定的な資産形成に資する為に顧客本位の業務運営を努めることの重要性について口出ししています。こんな恥ずかしい業界があるんですね。金融機関は自らの過去の行いを反省しなければいけません。

 

積立NISAについて(おまけ)

先日、金融庁で積立NISAの説明会があったようです。多数の記事により大変興味深い報告がされていました。勝手に紹介させて頂きますが、私は個人凍死家テリー様の記事で大変共感させられました。

今金融庁が考えているであろうことは、国民全体の資産形成、ひいては「国際分散投資による国富の増強」なんだなぁ、というのが感じ取れる議論でした。

金融庁による積立NISAの説明会に行ってワイン妖怪が長官室に出没しそうになったのを無事退治した話 : 個人凍死家テリーの投資生活チラシの裏
新年度のクッソ忙しいこの時期に、バランスファンド王子こと虫とり小僧さん(ブログ:いつか子供に伝えたいお金の話)の粋な計らいにより、金融庁で開催された積立NISAに関する勉強会に参加されると聞きつけ、長官室にワイン妖怪が出没したときに備えて警備するために金融庁

 

もはや成長国ではない日本が成長の果実を得るには投資が一つの道なんです。なのにその環境整備が日本はとても遅れているのですね。ですが、もし日本が資産立国として生まれ変わるのだとしたらとても楽しみです。

 

 

では、また。

 

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