どーも、のぶです。
配当貴族、素敵な響きですね。私は日本版のこの指数も好きです。
今回紹介する投資信託は三井住友トラスト・アセットマネジメントが設定する「SMT 日本株配当貴族インデックスオープン」です。まだ、設定も浅いですが、同様の指数に連動するETFもまもなく上場予定なのでせっかくだから内容の確認をしてみましょう。
なお、ETFの紹介は下記記事です。
SMT 日本株配当貴族インデックス・オープンの概要
ベンチマーク:S&P/JPX配当貴族指数(配当込み)
経費率:0.4536%+その他費用
ファンド方式:ファミリーファンド方式
投資信託の場合は信託報酬だけではなく、ベンチマークとの乖離がどの程度に収まっているのかが重要になります。我々投資家は販売会社に投資しているのではなく、ベンチマークに投資していますからね。
S&P/JPX配当貴族指数(配当込み)とは
この指数はTOPIXにおいて、10年以上にわたり毎年増配しているか、または安定して配当を行っている最も配当利回りの高い企業で構成されます。連続増配株なので元本の成長と配当収入の両方に期待を持つことができます。

構築メソドロジー
- 指数の採用銘柄はTOPIXの構成銘柄です。
- 指数の構成銘柄は10年以上にわたり毎年増配しているか、または安定した配当を維持している必要があります。配当加重でウェート付けを行い配当利回りが高い50銘柄で構成します。
- リバランスは年に1度。
- 各銘柄は、時価総額500億円以上。
- 各銘柄は、1日平均売買代金が3億円以上
- 銘柄ウェイトの上限は5%とし、セクターウェイトの上限は30%とします。
日本株の為、配当貴族と呼ぶにはぬるい条件です。日本では配当を維持しているだけで貴族と呼ばれるようです。ですが、非常に期待できる内容です。選定がぬるい代わりにセクター割合の考慮があることは良いことですね。配当基準となると偏りやすい日本株ですが、長期保有に向いていると考えられます。
SMT 日本株配当貴族インデックス・オープンの実績(2017/3/31時点)
ベンチマークとの乖離が6か月間で-0.69%ですね。もしかしたら1年間だと、-1%以上のコストがかかっているのかもしれません。ちゃんとベンチマーク通りの運用を行なっているかが不安になります。
インデックス自体は素晴らしい設計なので運用はしっかりして欲しいですね。インデックスの長期パフォーマンスを貼っておきます。
この指数に投資していれば10年で2倍になってますね。
30年後には8倍になることを期待しても良いかもしれません。
投資信託にはこの本来の成績を期待したいですね。
さいごに
日本株投資においては指数もたくさん設定されており、投資先については豊富にあります。しかし、今回の配当貴族指数のように長期運用に向いた指数はとても少ないです。せっかくの良い指数ですが、SMT 日本株配当貴族インデックス・オープンはベンチマークからの乖離が大きかったです。まだ設定も間もないことから運用に難があるのかもしれませんけどね。
なお、この投資信託の競合はETFである、「1494 One ETF 高配当日本株」です。ベンチマークは同様のS&P/JPX配当貴族指数です。もし、引き落としではなく都度買う手間をかけられる方は選択候補にされると良いかもですね。

では、また。
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