どーも、のぶです。
今回のポートフォリオ紹介はインカム収入をリスク取りながら得ることを目的とする場合となります。
最終的にインカムを得る流れは大きく分けて2つあります。
- 予め資産残高を最大化した後にインカム資産に資金を振り分ける
- 資産形成段階からインカムを積み上げる。
今回は下段の予めインカムを得るルートです。
配当金は企業利益を一旦利益獲得して投資家に還元する為、税制上の不利がある一方でキャッシュを投資家に還元することそのものがメリットです。いざという時には配当再投資ではなく、配当金を生活のキャッシュフローに回すことも出来ます。
主な投資先はキャッシュフローが生じる有配株・債券です。
株式ETFに焦点を当てれば、高配当ETF・連続増配ETF・配当成長ETF・配当ETF等にあたります。
投資手法で見れば、モメンタム株、割高株、成長株は無配の割合も高くなるのでグロース株系・モメンタム株ETFは使いづらくなりますね。残るはバリュー株投資、クオリティ株投資、小型株投資になります。
インカムに向いた投資対象とは
主なインデックスのウェイト加重方式
- 時価総額加重方式(コストが安い)
銘柄入れ替えが無い限り、時価総額加重の場合はインデックスのりバランスの手間が少ないです。時価総額が上がる程採用比率も上昇していきます。
- 配当加重方式(株価の上下に関係無いウェイト)
株価の上下に依らない配当支払総額に基づくウェイト方式の為、配当支払総額比率に変化があればリバランスの手間が発生します。リバランスの度に行う入れ替えは激しそうですね。
一般的にインデックスを選択する際には経費率は低く、流動性の高い商品選択が常識です。ですが、投資家に異なるエクスポージャーを提供するインデックスであれば経費率だけでインデックスの選択は出来ないはずです。
バリュー株ETFやクオリティ株ETFの採用の際には配当加重ETFも検討の対象に入れては如何でしょうか。バリュー株に投資したつもりが、時価総額が大きい順に資金を投入するのは本来のバリュー株投資の姿と異なります。配当加重方式であれば、株価の乱高下があろうと、配当支払総額が大きい順に資金を投入することが出来ます。
また、この配当加重方式のインデックスはそもそも、グロース株の採用は少ないです。つまり、直近10年間ぐらいの成績ではグロース株投資やモメンタム株投資の圧勝だった為、残念ながら配当加重型のパフォーマンスはそもそも分が悪いです。(言い訳)
スマートベータとスタイル投資
インカムに向いた投資対象に絞ることでグロース株投資やモメンタム株投資は控えることになります。となると、サイズ・バリュー・クオリティ・高配当株投資が中心となるポートフォリオになります。
あらゆる選択肢を行使できないのは仕方ないので、幅の狭い投資になることは予め知っておく必要はあります。下記イメージ図が景気循環と良好なファクターの関係図です。
常に勝ち続けるファクターは未来永劫出てくることはありません。広く分散しパッシブに市場平均を狙うのか、ファクターを絞りアクティブにアルファを狙うのかは今後もずーっと対立するでしょうね。



リスクを取ったインカムポートフォリオ
有配株であることはすでに若干のクオリティを含んでいることは忘れてはいけません。
企業の営業利益がぐっと減っても、配当支払い総額はそれほど影響はありません。有配株については配当支払い総額に注目することで、企業の実力を測れるんじゃないでしょうか。
ポートフォリオ紹介
- VYM:EDV:LQD=60:20:20
- HDV:DGRW:VBR:DGRS:EDV:HYG=20:20:10:10:30:10
- DLN:HDV:SDY:VIG:VBR:EDV:LQD=20:10:10:10:10:30:10
具体的なポートフォリオに関してはメインの記事ではないのでざっくりあげました。
メインとなるのはやっぱりVYM・HDVであり、大型株を中心とする配当利回りの高いバリュー株ETFです。他に候補は大型配当株のDLN、連続増配のクオリティに注目するVIG、SDYや、より長期収益予測のクオリティが濃いDGRWです。小型株枠はバリューのVBRとクオリティのDGRSを選出しています。
債券に関しては適当に入れてます。国債・投資適格社債・ハイイールド社債を別々に取り入れてます。
リスクを取ったインカムポートフォリオの所感
今のところは残念ながらスマートベータによる米国外のアクセス手段はとっても貧弱です。それは日本の証券会社で扱いが無いだけですけどね。今後増えるでしょうが、しばらく時間はかかりそうです。
米国外については今後ちょっとずつ紹介していきたいと思っています。
インカムに注目するポートフォリオはそれだけでクオリティ株投資の要素がちょっぴり入っています。しかし、クオリティに注目する良い習慣がある企業(デフェンシブ)への投資も万能な投資ではありません。得意な環境や不向きな環境もあるので、気にせずにじっくり投資することをお勧め致します。
では、また。

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