どーも、のぶです。
第3弾のポートフォリオ紹介は株式・債券・ゴールドを含む全天候型ポートフォリオです。この全天候型とはつまり、どんな経済局面でも成長を目指す夢のようなコンセプトです。
そのコンセプトを達成するにはゴールド投資が不可欠でした。当ブログではポートフォリオの分散投資先としてゴールドを非常に有望視しています。ゴールド保有の目的は通貨下落に対するヘッジです。債券投資ではヘッジできないリスクをゴールドに投資することで補うことができると考えられます。
この全天候型ポートフォリオはどんな経済状態でも成長を目指しますが、分散投資をする以上は為替リスクが伴います。どうあがいても円評価では限界があるのも最初に申し伝えておきます。
今回のポートフォリオ紹介はドル建て資産が中心の方で、ポートフォリオ内で安定した成長をコンセプトとしております。私は多くの日本人の方が参考にするべきポートフォリオはGPIFポートフォリオだと思っています。下記記事をご参照下さい。

ポートフォリオにゴールドをトッピングする
まずはゴールドのユニークな3つの特徴を確認しましょう。
- 物性が安定的である
- 希少価値がある
- 市場で容易に取引できること(間接的にも含む)
1.物性が安定的であること
物性が安定的なことはモノとして非常に重要なことです。大袈裟に言えば150億年後もゴールドは崩壊しません。物性的に安定的であることは根源的にモノとしての価値が高いことを示します。儚さにも価値はあると思いますけどね。それは贅沢であって価値保存には向いていません。
2.希少価値がある
レア物です。需要が2倍になれば量が2倍に成るようなことはありません。産金量が多少増えるかもですけどね。もし、錬金術が編み出された暁には市場崩壊は待った無しです。
3.市場で容易に取引できること(間接的にも含む)
ゴールドのインゴットを直接買うことも出来ますが、今は商品市場のインデックスに連動するETFを通して間接的に投資することも出来ます。個人は保管等の煩わしさから開放されました。財産をコンパクトにまとめてどっかに埋めるだけではなく、ポートフォリオの一部として運用することを可能としています。
これら3つの特徴から、金融危機や有事の際にはゴールドが買われてきました。なぜならば、このような資本主義の根幹に危機がある場合にはビジネスは消失し、債券の発行体も倒れる可能性がありますからね。地球が爆発してもなお、そこにあるゴールドが資金の逃避先として歴史上揺るぎない地位を築いたのです。
今後は仮想通貨がゴールドの代替になると言う仮説がありますが、どうなんですかね。所詮、システムに依存した価値な気がします。よっぽど、今の世の中のお金は余っているんだろうなと言うのが私の感想です。
値動きがあれば群がるのがお金の習性です。お金が絞られれば捜してもいなくなるのもまた、お金です。今の相場は金融緩和バブルであることを忘れてはいけません。
通貨が売られゴールドが輝く瞬間①金融緩和
株式や債券の価値が失われる通貨安は中央銀行による量的緩和が1つの大きな要因となります。直近にあった2008年11月〜の量的緩和でゴールドがどのような影響を受けたのか確認してみましょう。
青字:全米株式、赤字:ゴールド価格
全米株式の株価以上にゴールド価格が上昇しています。それだけ金融政策によるドルの毀損があったことを示しています。それだけゴールドの投資についても大いに迷う価値があるはずです。

通貨が売られゴールドが輝く瞬間②止まらないインフレ
株式や債券の価値が失われる通貨安はインフレが発生すること1つの要因となります。まぁ、通貨が安くなることをインフレって言うんですけどね。金利が上昇しながらインフレが止まらなくなったケースがありますので見てみましょう。
橙色:ゴールド価格、緑:消費者物価指数、青:長期金利
1970年代はニクソンショックから顕在化した通貨不安がこのような消費者物価指数の上昇を招き、ゴールド高を招きました。理由なんかは過去を振り返ればなんとでも言えますが、当時のオイルショックとかを思い出せば大変だったんだろうなぁと思います。(私は生まれてもいない)
全天候型ポートフォリオとは
株式・債券のポートフォリオにゴールドをトッピングすることで景気上昇・景気後退・インフレーション・デフレーションのどの局面においても成長する資産を手に入れることが出来ます。
これが全天候型と呼ばれる所以です。オールレンジポートフォリオとか呼んでもかっこよさそうですね。もう一度確認します。
- 景気上昇にギャンブル:株式
- 景気後退にギャンブル:債券
- インフレーションにギャンブル:ゴールド
- デフレーションにギャンブル:債券
これら株式・債券・ゴールドを加えたポートフォリオを今回紹介いたします。
全天候型ポートフォリオ①株式:債券:ゴールド=1:2:1
VTI:EDV:IAU=1:2:1
債券は通常のポートフォリオと比較するとかなり多い印象を受けると思います。しかも、長期国債のエクスポージャーがかなり重めに配置されています。その理由は債券は景気後退とデフレの両面に強く、株式の暴落に耐えるだけの国債を確保する必要があるからです。

全天候型ポートフォリオ②株式:債券:ゴールド=2~3:2:1
VTI:EDV:IAU=2~3:2:1
全天候型とはいえ長期的なリターンを考えれば株式を増やしたい方向けです。ですが、その分雨の天気には弱くなりますね。
ゴールドの上限は平時においては25%が上限かと思います。流石に平時において、新たな価値を生まない資産を多く持つことはインフレヘッジコストが高すぎます。今の世界はなかなか普通のインフレにもなっていませんからね。ですが、インフレもそうですが金融危機は見えないからこそ危機にまで追い込まれることを忘れてはいけません。
では、また。

全天候型ポートフォリオのリンク集(勝手に)

コメント