新興国株式の足元の状況を確認しましょう。昨年は新興国株式のリターンが目覚ましく、全世界株式のリターンを引き上げる要素となっていました。2月に入りちょっとした急落がありましたが、新興国株式の期待と失望度はどの程度だったのか、52週最高値&安値からの下落率&上昇率を見てみましょう。
新興国株式インデックスの足元の状況
VWOを市場平均としてプロットしていますが、一番左にあります。そして新興国インデックスには様々なファクターを有するインデックスがありますが、そのいずれもが右側にあるということです。
つまり、下落はしたがそれほどということですね。興味深いのは米国株においては不調であった、サイズ・バリューファクターが特に新興国株式においてはデフェンシブな働きをしていることです。




サイズ・バリューファクターは調整局面後に優れたパフォーマンスを一般的に示すことから新興国株式はまさに強気な投資家が群がっていることになります。完全に私は置いてけぼりです。
これは過去の調整局面後においてどのファクターが優れたパフォーマンスだったかを示しています。これを見ればサイズとバリューが優れていた傾向だったことを知ることができますね。つまり、インデックスを比較してみることで米国は弱気であり、新興国株式が強気であることがわかります。
世界最大のヘッジファンドを率いるレイ・ダリオ氏の助言
レイ・ダリオ氏は過去に反応し未来を考えてはいけないと個人投資家に助言しているが、彼は昨年末に新興国株式の買いポジションを減らしたことが先日明らかになりました。年を越した後まで強気だったのに突然の弱気転換です。
以下、記事でも指摘していますが、急落があろうと市場に振り回されない投資をすることが個人投資家にとって最も重要であることをレイ・ダリオ氏が教えてくれたことを思い出しましょう。レイ・ダリオ氏自身が振り回された可能性もありますからね。
人の振り見て我が振り直せとなるのか。今後が楽しみです。

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