債券インデックスの52週最高値&安値からの下落率と上昇率をプロットしてみました。年率パフォーマンスではなく、この1年間の投資家の心境の変化に思いを馳せてみましょう。まずはインデックスの前に長期金利の動向について確認です。
青線:実質金利、赤線:期待インフレ率、緑線:長期金利
実質金利+期待インフレ率=長期金利(フィッシャー方程式)の推移が上図です。期待インフレ率も実質金利も上昇し、名目上の長期金利が上昇していることがわかります。ですが、今までの株式インデックスを眺めていたところでこんなに長期金利が上昇しているのに大した影響が無いんだなと言うのが私の実感です。今のところは、、ですが。

グロース株投資の強さ(2018/2/15)
グロース株インデックスの足元の状況を確認してみました。特に大型株グロースインデックスの状況は抜群に良いですね。

新興国株式の春とレイ・ダリオ氏の振り(2018/2/19)
新興国株式の足元の状況を確認しましょう。昨年は新興国株式のリターンが目覚ましく、全世界株式のリターンを引き上げる要素となっていました。2月に入りちょっとした急落がありましたが、新興国株式の期待と失望度はどの程度だったのか、52週最高値&am...
債券インデックスの足元の状況(米国REIT含む)
株式インデックスに比べて悲惨な状況です。この1年間で最安値近辺を今、漂っているんですね。投資適格社債も含めてほとんど息をしていません。むしろまだまだ新興国債券もRIETも投資適格社債も絶望が足りません。10年国債の利回りですら3%近いですからね。
こんな中ではなんとか金利ベア型HY社債のHYNDが面目を保っています。思ったよりもHYGが崩れていないことが原因かもしれませんけどね。ただ、この2ヶ月でデュレーションが-7.1から-6.37まで長期化しており、金利にちょっぴりだけ敏感な方に振れていることも気になります。

【HYNDの紹介】ウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ETF(金利ベア型)
HYNDはハイイールド債券に対してロング、米国債に対してショートのポジションを取ったETFです。金利に対しては通常の債券と全く逆の性質を持っています。そんな債券はどうやって使えば良いのでしょうか?
債券投資のエクスポージャーが高過ぎないか、デュレーションはどうすれば短期化できるか考えることが今後もまだまだ必要になるかもしれないですね。
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