ついに生活必需品セクターのVDCを買いました。私のポートフォリオにセクター戦略としての初参加です。私のセクター戦略は常にセクターの一部を補完するという目的ではなく、景気後退に備えて予め厚く備えておこうという意図です。
では、足元の状況について確認していきましょう。

セクターローテーション戦略(2018/5/2)
これは市場平均のVTIに対して各セクターETFの1年間の上昇・下落率をプロットしています。VTIより右上にあれば市場平均よりも期待感が継続しており、左下にあれば絶望感が継続していることがわかります。
ご覧の通り、VDCは最も左下にあり、生活必需品セクターは受難の日々が続いていることがわかりますね。インフレ率も実質金利も上昇しており、配当株を中心に軟調です。無リスク資産の長期金利が上昇していることからわざわざ株式を持つ必要もありませんからね。
これが2018/5/3時点の期待インフレ率と実質金利の1年間推移です。この和が長期金利になります。もちろん、今後も和である長期金利が上昇することがあればさらに配当株が下落するでしょう。ですが、いずれ金利高により景気が腰折れすることで、デフェンシブ銘柄の出番は回ってきます。
インフレ率を考慮した実質金利は実はまだ1%もありません。私は見切り発車で買いましたが、配当株を持っている方はまだまだ受難の日々が続く可能性があることには気をつけて下さいね。短期的に長期金利がぐっと急上昇する可能性もありますからね。
2018年2月との比較
これは2018年2月時点のプロットです。大きく立ち位置を変えたVDEについて触れておこうと思います。VDEのその立ち位置はわずか3か月で左下から右上に移動し、投資家の期待感が強くなっているように見えます。実際のパフォーマンスも確認してみましょう。
VDEの評価が市場平均のVTIに対して急激に上がっています。投資家が今後の高インフレ・金利高に備えているようです。VDCの下落も同時期でしたからね。ただ、これがどこまで継続するかが投資家により判断が異なります。
VDCもVDEも売る人がいれば買う人もいる。どんな時でもその多様な需給に流動性が保たれていることが市場の懐の深さです。それとは別の話ですが、ETFはその需給と加えて指定参加者による裁定取引があるので、さらに豊かな流動性が提供できていることがETFの長所ですね。
今後のセクターローテーション
今の所は下がればVDCか、もしくはVHTを買います。そして気が変わればVGTかVCRかVAWかVISでも買って乗り換えようと思ってます。そう、私のセクターローテーション戦略は節操無しなのです。

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